かくれ熱中症【ゲンキの時間 8月7日】高齢者の熱中症対策・三宅康史
2016年8月7日ゲンキの時間は隠れ熱中症・高齢者の熱中症対策
が紹介されました
三宅康史先生
昭和大学病院 救命救急センター長 医学博士
熱中症
熱中症とは夏の暑さによって体内の臓器が熱を持ったり
水分や塩分の不足によって血流が減少しエネルギーが全身
に届かず異常をきたす病気
熱中症のサインと対策
これらの症状はすべて熱中症のサイン
これらの症状を放置した結果、重い熱中症になり、命の危険に
さらされることも
対策1:何かに集中している時は意識的に水分を摂る
私たちの脳には「口渇中枢」と呼ばれる水分センサーがあり
体内の水分不足を察知すると唾液の分泌量を減らし、口や
喉の渇きとして知らせてる
ところが何かに集中していると口渇中枢の機能が鈍り水分
不足に気付かないことがある
対策2:熱中症の疑いがあるときはアルコールを控える
アルコールは身体の中で熱に変わる
熱中症の疑いがあるときは塩分を含んだ水分を摂取する
対策:暑い環境で脚のつりや筋肉痛は熱中症を疑う
脚がつるのは体内の血流不足によって末端に酸素や栄養が
送られなくなり、筋肉が活動できなくなるため
脚のつりや筋肉痛に加え吐き気や頭痛がある場合は病院へ
水分と塩分の補給ができる状態にないので、すぐに病院で
診察をうけること
熱中症の症状がある時に身体を温めるのは厳禁
身体を冷やさずに温めてしまうのはよけいに悪化させてしまう
汗をかかなくなるのは極限の脱水状態
本来は汗をかいて身体を冷やす(気化熱で体を冷やす)
汗がでなくなったのは身体の水分が足りなくなって汗を作り
出せなくなった危険な状態
速やかに水分補給を
熱中症は風邪と似た症状もあるので注意が必要
発熱や寒気、頭痛などの症状は風邪とよく似ているが
これに暑い環境での運動や仕事などが加わった場合
熱中症を疑う
熱中症の段階と対策
危険度1
めまい、立ちくらみ、運動していなくても脚のつりや筋肉痛が起こる
大量の汗をかく、これらは初期段階の症状
涼しい場所に移動して身体を冷やし、水分や塩分の補給を!
危険度2
頭痛や吐き気、ひどい疲れや倦怠感が起こるのは危険度2の段階
初期段階の対応を持続しながら誰かが見守り、改善しなければ病院へ
危険度3
意識がもうろうとする、体温があがる、けいれんなどの症状は危険度3
救急車を呼びましょう
高齢者の熱中症対策
救急搬送された患者のおよそ50%が65歳以上の高齢者
高齢者は、体温調節機能の衰えにより暑さを感知しにくくなっているうえ
熱中症対策を怠っているケースも多い
エアコン嫌いの人を説得する方法
高齢者はまず熱中症弱者であるという認識を持ち、必ずエアコンを
使って暑さをしのぐ必要がある
昔よりあきらかに温度が上がっているが、高齢者は体温調節の
衰えに気が付かず暑さを感知しにくくなっている
気温変化のデータを見せることで考え方が変わることも
部屋に温度計を設置し、感覚ではなく30℃を超えたらエアコンを
つけるなど、機械的にやるのが安全
エアコンは28℃前後に設定するか除湿にし、扇風機などを使って
部屋全体を涼しく保つのがコツ
就寝前や夜トイレに起きたときの水分補給も忘れずに!
できればコップ1杯、難しければコップ半分でも飲むようにしましょう
タグ:ゲンキの時間
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