血圧が下がるツボ・冬の危険な落とし穴【ゲンキの時間 1月29日】渡辺尚彦

2017年1月29日ゲンキの時間は,血圧急上昇に要注意!冬の危険な落とし穴や
10分で血圧が下がる方法などが紹介されました
20170129114024

渡辺尚彦先生

東京女子医科大学 東医療センター内科教授
医学博士
渡辺尚彦

冬の高血圧

グラフ
特に冬は血圧が高い人には魔の季節
冬から春にかけて、脳梗塞や心筋梗塞が発症しやすい
日頃から血圧が高い人は、自覚症状がないからと油断していると
知らぬ間に血管がボロボロになっている可能性が!

高血圧1高血圧2
血圧が高いと、血液の勢いで動脈が傷つき、その傷を修復する事で
動脈硬化が進行

高血圧3
動脈硬化が進行すると様々な血管の病気を引き起こす

血圧の種類

【本態性高血圧】
高血圧の原因の9割を占める
遺伝・生活習慣(塩分の摂り過ぎ)・ストレス・運動不足
肥満・加齢などが関係

【二次性高血圧】
腎臓やホルモン異常などが原因

気を付けなければいけない脈圧

血圧計1
収縮期血圧=上の血圧
拡張期血圧=下の血圧
上の血圧-下の血圧=脈圧
脈圧が60以上の人は、動脈硬化が進行している可能性が!
⇒血管が詰まる脳梗塞、血管が破れる脳出血に繋がる

冬の血圧上昇の落とし穴

どのような行動で血圧が上がるかを理解し、血圧を
上げる要因を重ねない事が大事

外出時の温度差

温度差1
暖かいところから急に寒い場所に行くと血圧が上がる
・血管が開きっぱなしだと、熱が放散し、身体が冷えるため
 体温を逃がさない為に、血管が締まり血圧が上がる

【対策】
温度差2
外出する30分前に首にマフラーを巻く
・手足にある動静脈吻合が首を温めると30分で開く
 すると手足が温かくなる

温度差3
帰宅時は、暖房で室内を30分ほど暖めてから上着やマフラー
を脱ぐと良い

温度差4
外に出る時は、短時間でも上着を羽織り、靴下や靴を履き
足元まで防寒する

ストレス

ストレス

【対策】
夕飯の支度だけでもストレスがかかることがある
あせるとストレスの原因にもなるので少し時間的に余裕を
持たせるだけでも効果が

ストレス2
会議や商談などで緊張する時は、大きく吐くことを意識した
呼吸でリラックスすると良い

入浴の際の温度差

入浴1
1月は入浴時の心肺停止発生件数が多い

【対策】
入浴2
脱衣所にヒーターなどの暖房器具がない場合は、入浴前に
湯船にシャワーをかけて戸を開けておくと、蒸気が脱衣所
にも充満し暖まる

入浴3
お風呂から上がる前にも、戸を開けて暖かい蒸気を脱衣所
に送り込むと良い

夜中のトレイ

トイレ1
布団で身体を温めている状態から、いきなり寒い所に行くので
血圧が上がる
また、排尿だけでも血圧が上がる

【対策】
トイレ2
トイレに行く時は手間を惜しまずスリッパを履き、上着を羽織る

トイレ3
白熱電球や蛍光灯のトイレの場合、電気を点けっぱなしにして
おくだけでもトイレの庫内の温度が上がる(月80円くらい)

起床時

起床1
1日の中で、実は朝の血圧変動が一番大きい
しかも冬は身体が冷えて血管が収縮しているため、より血圧が
上がりやすい状態

起床2
起床後1時間は最も心筋梗塞発作が起きやすい時間帯

【対策】
起床3
目覚めたら、すぐに布団から飛び出さず、布団の中で横になった
まま2~3分手足をユラユラと動かして血液循環を良くする

たった10分で血圧が下がる!高血圧改善法

ツボ1
合谷のツボを押す

ツボ2
少し痛みを感じる程度に強めに押す
上半身の血管が開き血圧が下がる

クイズ

クイズ
正解
クイズ2
診察室では緊張して血圧が上がる人もいる(=白衣高血圧)

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