血糖値改善・糖尿病予防・睡眠法【ガッテン! 2月22日】熟睡できる筋弛緩法・新型睡眠薬・オレキシン受容体拮抗薬・稲葉雅章

2017年2月22日ガッテン!は最新報告!血糖値を下げるデルタパワーの謎
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稲葉雅章先生

大阪市立大学医学部附属病院
稲葉雅章

医学界が注目するデルタパワーとは?

デルタ1
デルタパワーとは、熟睡している時にでる脳波「デルタ波」の
量を示す言葉で、デルタパワーが増えると血糖値が下がるが
逆に少ないと血糖値が上昇する
血糖値が上昇するさらにデルタパワーが少なくなってしまう
という「負のサイクル」が起きてしまう
そこで睡眠薬を使って熟睡することで、負のサイクルを断ち切り
デルタパワーを復活させて血糖値を下げる新しい治療がある

血糖値を改善する睡眠薬

従来
従来の睡眠薬(GABA受容体作動薬)は、脳の活動全体を
抑えて眠りを誘うタイプだったが…

新型
新型の睡眠薬(オレキシン受容体拮抗薬など)は脳が出す
睡眠をコントロールするホルモンにだけ作用するので
自然な深い眠りをもたらす
※副作用の心配は少なくなっているが、医師の指示に従って
 服用すること

放送では上記のような薬の説明がありましたが、訂正がありました
1
どの睡眠薬がよいかは一概には言えないということ
糖尿病の治療に直接「睡眠薬」をつかうことは認められておらず
医師から睡眠障害があると診断され、医師が必要と判断した方に処方されます

睡眠と糖尿病の関係

デルタ2
糖尿病の患者の多くが、熟睡が足りていないことを自覚していない
また、睡眠障害の患者は糖尿病の発症率が2倍に

デルタ3
気づくポイントは「日中の眠気」
昼間に感じた眠気を1週間ほど記録してみてください
・一時間を超える昼寝を頻繁にする
・仕事にさしつかえるぐらいの強い眠気を頻繁に感じる
これらが続く場合は睡眠が足りていない可能性が…
かかりつけの医師にご相談を(睡眠外来の受診もおすすめ)

理想の睡眠とは?

グラフ1
本来体が必要としている睡眠時間(=必要睡眠時間)よりも
短い「潜在的睡眠不足」が長期間にわたって続くと将来の
糖尿病リスクが上がってしまう

潜在的睡眠不足に気づく方法は、休日に遅く起きてしまう
「週末の寝だめ」が平日より3時間を超えてしてしまう場合は
普段の睡眠が足りてない証拠
一般に「寝だめ」は睡眠を貯めることはできず、実際には睡眠の
負債を返済している行為
寝だめをしなくてすむように日々の睡眠を増やすことが大切

ぐっすり眠るための筋弛緩法

早く寝付き、ぐっすり眠りたい方にオススメな方法
体の緊張を解いてリラックスすることで心の緊張をほぐし
睡眠の質を改善する効果があると考えられている
交感神経より副交感神経が優位になることで寝つきや
睡眠の質が良くなる

筋弛緩法1
軽く目を閉じて椅子に座り、手を握り脇を締めて
二の腕に力をいれる

筋弛緩法2
肩甲骨を寄せて肩を上げ、足も上げる
体全体に6~7割の力を込めて5秒間キープ

筋弛緩法3
ストーンと力を抜く
20~30秒間ほど筋肉がじわじわする感じを味わう

2~3回繰り返す

筋弛緩法4
リビングなど寝室以外の場所で行いリラックスできてから
寝室に行くのがおすすめ
※体や腰に痛みや負担を感じる場合は無理をしないこと

寝る前
さらに、寝る前の食事は控えた方が熟睡ができる

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