緑内障になりやすい人【ガッテン! 4月12日】中澤徹・検査法・治療法
2017年4月12日ガッテン!は緑内障になりやすいのは
こんなタイプの人だ!
中澤徹先生
東北大学医学部 眼科学教室 主任教授
緑内障
徐々に視野が欠けていき、重症になると中には失明して
しまうことも
40歳以上の20人に1人が発症
緑内障は日本人の失明原因1位という研究も
諸説色々あるが、もともと青い瞳の人が失明すると眼球が
にごった緑色に見えたことで緑内障と呼ばれるように
なったとのこと
緑内障のメカニズム
緑内障は眼圧が関係している
眼球を丸く保つために働くのが眼圧
眼球の水分が増えすぎると、眼圧が高くなり
網膜の視神経を傷つけてしまうことがある
これが視野が欠ける原因
一旦欠けた視野は元には戻らないので、早期発見が重要
しかし緑内障は白内障と違い、自分では気が付きにくい
視野が欠けているのになぜ気づけない!?
白内障がダメージを受けるのは眼のレンズの部分
しかし緑内障は、レンズを通して外からの情報が入って
くる網膜の視神経がダメージを受け、視野が欠ける
視野が欠けるので気が付きそうだが、実は入ってこない
視覚情報は、脳が勝手に補ってしまうため、見えている
と勘違いしてしまうため気が付かない
視野が欠けるのは、ほとんどが外側からなのも気が付か
ない理由
緑内障になりやすい人
眼圧が高くなくても、網膜の視神経が虚弱状態に陥ると
網膜には大きなダメージが!
血液の量と質の維持が大切
※最終的に視神経の障害を引き起こすのは眼圧だと考えられている
眼圧検査で「正常範囲を超えている」と指摘された人はそれだけで
緑内障のリスクが高いと考えられる
40歳以上で下記の項目に当てはまる人は眼底の血流が
悪くなっている可能性が…
【睡眠時無呼吸症候群】
目に酸素や栄養が届きにくいため、視神経が弱くなりやすい
※単なるいびきの人は心配ない
【低血圧】
全身の血流が悪くなることが多いので、網膜の血流低下を招きやすい
【高血圧】
網膜の毛細血管が動脈硬化になることで、血流低下を招きやすい
【糖尿病】
血中の糖が網膜の毛細血管を傷つけることがあるため、血流低下を
招きやすい
【偏頭痛】
脳の血管が拡張・収縮しやすい
網膜でも似た現象が起きるため血流低下を招きやすい
【家族歴】
血縁のある親族に緑内障の患者がいる人はリスクが高い
【強い近視(度数-5.0以上が目安)】
眼球が大きくなって毛細血管を圧迫するので網膜の血流低下を
招きやすい
その他、白内障を患っている人は緑内障を見つけにくいため
気が付かないうちに病気が進行してしまうケースも
また、40歳を過ぎると老眼も増えてくるため、見えずらさを
老眼と思い込み、緑内障の発症に気付きにくい場合も
眼科の検査と治療
眼底検査は網膜を撮影し、詳しく観察することで
視神経がダメージを受けていないかチェックする
OCTは緑内障の早期発見に有効
多くのクリニックで導入されている検査機
眼圧を下げる点眼薬
手術をしなくても多くの患者が眼圧を下げ、緑内障の
進行を抑制
正常値でも眼圧を30%低下させると80%の患者で
緑内障の進行を抑制するという研究結果がある
緑内障の進行を抑える「有酸素運動」
緑内障の治療と一緒に行うことで、全身の血流改善に
加え、眼圧を下げてくれるという研究も
タグ:ガッテン
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