なかなか取れない疲れ・脳疲労改善法【ゲンキの時間 4月16日】慢性疲労症候群・片岡洋祐

2017年4月16日ゲンキの時間は,なかなか取れない疲れの原因「脳疲労」と
3つのサイン、ただの疲労とは違う慢性疲労症候群などが紹介されました
20170416132502

片岡洋祐先生

理化学研究所
ライフサイエンス技術基盤研究センター
医学博士
片岡洋祐
疲労研究のスペシャリスト

疲労基礎クイズ

クイズ
正解:B「疲労の原因物質は乳酸」
そもそも「乳酸」とは運動をすると体内に増える物質で
最近の研究では疲労にはつながらないことがわかってきており
むしろ疲労回復を促進する役割がある

なかなか取れない疲れの原因

脳1
気温も上がり、春は一年で最も過ごしやすい季節だが、何かと
疲れたり、出かけるのもおっくうになったりするのは脳が
炎症を起こしている可能性が!

脳2
私たちの脳は、日常生活の様々な出来事を「生活ストレス」と
して受け取る
すると脳の神経が炎症を起こす
神経炎症は神経伝達機能の低下を招き、それが元となり疲労感
が誘発される
それがいつまでも取れない状態が続くと慢性的な脳疲労を起こ
してしまう

脳疲労の3つのサインと脳のマスキング

脳疲労のサイン1「飽きる」

飽きる
飽きてくるというのは、最初の疲労の入り口というイメージ
1つの作業に集中し続けると脳の一部が酷使され、活性酸素が
発生するなどで神経が傷つく
そうなる前に脳が「飽きる」という指令を出している
こういう時には思い切って違う作業をした方が、効率も良く
脳もいたわることができる

脳疲労のサイン2「眠くなる」

眠くなる
眠くなるのは脳を休めたり、リフレッシュさせたりした方が
良いという脳からのサイン

脳疲労のサイン3「ミスが増える」

ミスが増える
パソコンを打ち間違えたり、変なところでつまずいたり
パフォーマンスが落ちている時も脳疲労の疑いがある

疲れを感じない「脳のマスキング」とは

筋肉の疲労と違い、脳疲労は痛みなどの自覚症状がない
また、脳疲労のサインが出ていても、自分では疲れを感じて
いない人もいる
それは脳がマスキングされているため

マスキング1
脳のマスキングとはやりがいや達成感、喜びなどを感じると
脳の前頭葉という部分が疲労感のサインをかき消してしまう事
そのため実際は脳疲労がたまっていてサインが出ても、それが
感じられない状態になっている

マスキング2
そのまま放置すると、疲労が蓄積していることに気付かず重篤
な疾患に陥ってしまう可能性もあるので3つのサインに早めに
気付いて対処することが大切
休憩や気分転換を心がけるとよい

疲労回復のウソ・ホント

データ1
この中に疲労回復にあまり効果がないものが…
実は「甘いものを食べる」
気分転換にはなるが、疲れをとるために必ず甘いものを摂ると
いうのは疲労回復にはあまり効果がない

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群1
慢性疲労症候群とは今まで元気に働いていたような人が
「突然動けなくなる」「筋肉痛や関節痛」「思考力の低下」
「睡眠障害」などの症状が6か月以上続く状態

慢性疲労症候群2
単なる疲労とは異なり、症状の重い人はベッドから起き上がる
こともできず、日常生活に大きな支障をきたすことも

慢性疲労症候群3
血液検査などの客観的な数値では判断しにくいため診断が
難しい病気
特定の原因は見つかっていないが、感染症などをきっかけに
発症したり、生活環境が変わってストレスが加わったときなど
になりやすいと言われている

慢性疲労症候群の見分け方

チェック1
上の3つのうち2つ以上に当てはまり、さらに病院を受診しても
原因不明な場合は慢性疲労症候群の疑いが強まる
慢性疲労症候群の場合は通常の疲労とは違い重篤な症状、場合に
よっては介護がないと1人で生活できないということもある

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