夜間熱中症対策法【その原因、Xにあり! 7月7日】エアコンの温度・よしず・すだれ・水分補給・田中英登・伊香賀俊治

2017年7月7日その原因Xにあり!は夜間熱中症の
対策予防法などが紹介されました
20170708000927

田中英登先生

横浜国立大学教授
田中英登

伊香賀俊治先生

慶應義塾大学 教授
伊香賀俊治

熱中症

熱中症1
頭痛や吐き気などを起こし、最悪の場合、死に至る可能性のある症状
毎年約5万人が救急搬送される
今年はすでに約8000人が搬送されるなど、昨年を上回るペースで
推移している

夜間熱中症

夜間熱中症とは、夜間に起こる熱中症のこと
熱中症は昼の炎天下に起こるイメージが強いが、実は夜間にも注意が必要

熱中症2
2015年、東京23区内で起こった夏の熱中症による死者は101人
そのうち、日中と夜間に亡くなった人の割合はほぼ半数!

夜間熱中症の原因、放射熱にもあり!

夜間1
都内の一般的なマンションの様子をサーモカメラで見てみると
太陽からの熱が、壁や窓へと伝わり、その表面温度は30℃を超えていた

夜間2
放射熱とは日差しを受けた建物に蓄えられた熱
厄介なことに、この熱は蓄えられてから約5時間後に室内に
放射される

夜間3
昼間溜め込まれた熱が時間差で室内に放射されるので
夜寝る頃になって室内がものすごく暑くなってしまう

夜間4
実際に、東京のあるマンションで測定された7月中旬の温度変化を
見てみると昼間の外気温は36.4℃で、徐々に気温は下がり
朝方には24.1℃になった
しかし、マンションの室内の温度は、なんと30.8℃のまま
放射熱によって、部屋の中は昼も夜も変わらない高温状態に!

放射熱を防ぐポイント1:エアコンを上手に活用

温まった部屋の温度を下げるには、どうしてもエアコンに
頼らざるを得ないとのこと

エアコン1
実は、熱中症で亡くなった方のうち、なんと9割以上が
エアコンを使用していなかった!

夜間熱中症を防ぐエアコンの使い方

エアコン2
夜間熱中症予防を考えたら、冷房をつけっぱなしにして寝て
温度は28℃が良い
タイマー設定で消えるようにしてしまうと、途中、室温が
上がり暑さで起きてしまう可能性もあるので、一晩中
冷房をつけっぱなしにする方が安全に眠る事が出来る

エアコン3
昨年発表された伊香賀教授の研究でも夜寝る時は昼間よりも
薄着で静かにしているので、身体から出る代謝熱も低く
夜の場合だと28℃くらいに保たれている時が、いちばん
ぐっすり眠れているという結果が!
また、翌日の仕事効率もアップするとのこと

夜間熱中症を防ぐポイント2:よしずを使う

よしず1
放射熱は、窓から伝わりやすい性質があるため、日本に昔から
ある「よしず」を使うのが効果的!

よしず2
よしずとは、葦の茎を編んで作ったすだれ

よしず3
よしずを壁に立てかければ、窓から入る熱を抑えてくれる
これだけで、太陽からの熱を約5割カットし、日中の室温を
約1℃下げる効果がある

よしず4
さらに、よしずに水をかければ水が蒸発することによる気化熱で
外気より2~3℃涼しい風が入り、放射熱を抑えることが出来る

よしず5
サイズは、窓の高さより、2~3割長い物を選ぶとちょうど良い角度に

よしず6
しかし、大きくて扱うのが難しいという方は、すだれを物干し竿に
吊るして代用

よしず7
熱が部屋に入ってこないよう、すだれは、窓から離した位置に
設置すると効果的

夜間熱中症を防ぐポイント3:寝る前に正しい水分補給

水分1
寝る前に水を200~300mlくらい飲む
また、寝苦しく目が覚めた時に、喉が渇いたと思ったらそこで少し飲む
枕元に水を置いておく
特に高齢者の方はトイレを考えて水を飲まない、クーラーをつけない
という事が一番危ない!そうです

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