水虫の感染ルート・予防法【ガッテン! 7月26日】野口博光・比留間政太郎

2017年7月26日ガッテン!は驚きの水虫感染ルート
20170726220321

野口博光先生

日本皮膚科学会専門医
野口博光

比留間政太郎先生

順天堂大学 皮膚科学・アレルギー科 特任教授
比留間政太郎

水虫

日本人の5人に1人が水虫と言われている
しっかり使えば完治できる薬もあるのに
悩んでいる人も多い

ルート1ルート2
水虫は銭湯やサウナなど多くの人が利用する施設で
うつるイメージ
ところがそれらの施設を利用していなくて、足を
清潔に保っていても水虫になってしまうことが…

ルート3ルート4
さらに病院で「処方された薬を塗り続ければ治る」と
言われ一度完治したのに再発してしまうケースも…

水虫感染のメカニズム

【かゆみがある場合】
メカニズム1
水虫の感染は、水虫菌を踏むことから始まる

メカニズム2
まず足の一番表面の角質層に侵入

メカニズム3
水虫菌が激しく活動すると免疫細胞が攻撃

メカニズム4
炎症が起きて、それがかゆみのもとに

【かゆみがない場合】
メカニズム5
まず足の一番表面の角質層に侵入するまでは一緒だが
激しく活動することなく静かに留まっている場合もある

メカニズム6
そのまま角質層が厚くなり見た目が悪くなることは
あるが、かゆみが起きない

メカニズム7
また、水虫菌が活動しても免疫力には個人差があるので
免疫細胞がの攻撃が少ない場合は炎症が起きないことも

意外な感染ルート

メカニズム9
水虫菌は、感染力が弱く、足に付着しただけでは実は
簡単に皮膚の中に入りこめない
一日一回、銭湯のバスマットを踏む程度では、なかなか
感染しない

メカニズム8
「本当に危険な感染ルート」は一緒に暮らしている「家族」
水虫のほとんどはかゆくないので気が付かない場合が多く
家族に水虫の人がいると、毎日毎日、水虫菌がいる皮膚の
かけらが家じゅうにばらまかれ、それを家族が毎日踏み
続けることになり、やがて感染してしまう

水虫の典型例

水虫は専門医でないと見分けることが難しい病気
そこで、これらに似た症状を見つけたら皮膚科で受診を!

足の指の間の皮がむけている

皮

足の裏や側面に水疱ができている

水疱

かかとがカサカサしている

かさかさ
かかとのかさつきの半分は水虫とも言われている

爪が白っぽく変色している

爪

簡単「水虫」予防法

予防1予防2
【掃除機をかける】
水虫菌は足などからはがれ落ちた小さな皮膚のかけらの中にいる
ので掃除機で吸い取ることができる
フローリングの床などは拭き掃除も有効

予防3予防4
【スリッパを履く】
水虫菌がいる小さな皮膚のかけらは、靴下やストッキングの
網目を通り抜けてしまいますので、水虫の感染予防にはほとんど
役立たない
スリッパを履けば、皮膚のかけらを直接踏むことも、ばらまくこと
も防ぐことができる

予防5
【洗濯する】
バスマットは複数の人が使用し、湿っているので水虫菌がいる
可能性が高いが、洗濯すれば水虫菌を落とすことができる
また水虫菌は洗剤に弱いので、洗濯から感染が広がる心配はない

予防6予防7
【足をやさしく洗う】
水虫菌は日中、革靴を履いている湿った条件でも感染するのに
24時間以上かかると言われているので一日一回、足を洗うことが有効
ただし、硬いものでゴシゴシこすって洗うと皮膚が傷ついてかえって
感染しやすくなってしまうので石鹸の泡などでやさしく洗うこと

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