胆石を防ぐ方法【ガッテン! 9月6日】原因・検査方法・露口利夫・胆のう・胆管がんサイン

2017年9月6日ガッテン!は油断大敵!保有者1,000万人
胆石の真実!胆石の原因・胆石を見つける腹部超音波検査や
胆石を防ぐ方法など
胆石1

露口利夫先生

千葉大学 医学部附属病院
露口利夫

胆石とは?

胆石1
肝臓の下、右腹部にある「胆のう」やその周辺の「胆管」に
できる結石のこと
大きさは数mm~数cmで形も色も様々
消化液「胆汁」に含まれるコレステロールや色素が固まってできる
食事の欧米化などに伴い保有者は年々増加
日本では最大で1000万人以上と試算されている

胆石は何かの拍子に胆のうの出口や胆管につまると激しい痛みを
引き起こすが、半数~8割の人は無症状だと言われている
そのため、痛みが発生した場合や、かなりの大きさ(直径3cm以上)
になるまで手術などの処置は行わないのが一般的

胆石を発見するには?

検査1検査2
胆石は病院などで腹部超音波検査(エコー検査)を受けることで
高い確率で数ミリの胆石でも発見することができる
ただし腹部超音波検査は企業や自治体などで行っている一般的な
健康診断には検査項目として含まれていないことが多いため
自分でオプションとして追加の申し込みをする必要がある
費用は5000円程度
※自治体や病院などによって異なる

ちなみに健康診断の胸部X線検査(レントゲン検査)は心臓や
肺など胸の部分しか見ていないため胆石の有無までは分からない
また、コレステロールでできた胆石はX線を通してしまうので
そもそもうまく写らない

検査3
胆石は短期間でも大きく成長することがあるため
腹部超音波検査で胆石が見つかった人は1~2年に
1回エコー検査を受け、胆石の状況を把握しておく
ことが大切

胆石の原因と予防法

理由1
運動不足・食べ過ぎなどによる内臓脂肪型肥満は胆汁中の
コレステロールが非常に高くなるため胆石ができる原因に
これを予防するためには、動物性脂肪などの過剰摂取を避け
適度な運動を行い、体質を改善すること

理由2
食事を抜くなど定期的に食事をしていないと、胆汁が濃縮
されることで水分が減り、そのことにより胆汁内の
コレステロールが結晶化しやすくなる
これを予防するためには3度3度の食事をとること

理由3
急激なダイエット意外にも、水分をとらないと胆汁が
濃縮されてしまうので要注意!

胆石を持っていると胆のうがんになりやすい?

胆のうがん1胆のうがん2
胆のうがんになっている人の50~80%から胆石が見つかっている
長年胆石を持っていると胆のう内で慢性的な炎症が発生し
それががんを引き起こすという考え方があり、アメリカでは
3センチ以上など大きな胆石を持っている場合はがんにつながり
やすいという報告もある
一方で、胆石の保有者を長期間にわたって経過観察をしても
胆のうがんの発生率は増加しないとする報告も
はっきりとした因果関係は現時点では認められていないが
胆石を持っている人は注意深く経過を観察することが必要

胆のうや胆管がんに自分でも気付けるサイン

【便が白い】
自分1
胆汁の色は便の色の素となっている
胆汁は普段は十二指腸に流れているが、胆管にがんができて
いると、せき止められてしまうことがあり、胆汁は便に色を
つけることができず、白っぽい便が出る

【黄疸】
自分2自分3
せき止められてしまった胆汁が、顔や目に出ることがある

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