尿トラブル対処法【ゲンキの時間 2月25日】頻尿・尿もれ・前立腺肥大・高橋悟

2018年2月25日ゲンキの時間は,頻尿・尿もれ
前立腺肥大など尿トラブル対処法
などが紹介されました
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高橋悟先生

日本大学医学部附属板橋病院
医学部泌尿器科学系主任教授
医学博士
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「泌尿器」基礎クイズ

クイズ1
正解:B(1.5L)
人間の尿の量は体重×25mLで計算することができる

クイズ2
体重60kgの人の場合は60kg×25mL=1.5Lほどになる
健康な人は、この量を日中6回前後に分けて排尿している
また3kg以上ある哺乳類の排尿時間は1回あたり約21秒
前後になるという研究データがある
ただし人の場合、年を重ねるとその長さに変化が生じる

泌尿器のトラブル

グラフ1
中高年のおよそ7割が泌尿器トラブルに悩んでいる

前立腺肥大

男性で排尿時間が長い場合、前立腺が肥大している可能性が!
前立腺1前立腺2
前立腺は膀胱の下にあり、尿道が通っているが、前立腺が
肥大すると、尿道が圧迫され排尿に時間がかかるようになる
加齢とともに肥大する傾向があるため、歳を重ねることで尿
の出にくさを感じることも

前立腺3前立腺4
また、前立線が肥大して尿道が圧迫されると、排尿時間が伸び
るだけでなく、尿が出きらずに残尿感を覚えることもある
そして、排尿してからズボンの中にしまった後にじんわりと
もれを感じる現象は、尿道の会陰部という場所に溜まった尿が
後から出てしまう事によって起こる

頻尿

頻尿1
正常な人の排尿間隔は、3~4時間に1回
1日7回以下の排尿
とされており、膀胱に60%ほど尿が溜まると、尿意を催す
と言われている

頻尿2
しかし、頻尿の人は膀胱に尿が溜まったと脳が勘違いして
排尿の指示が早く出てしまう
そんな頻尿の原因の1つが「過活動膀胱」と呼ばれる症状
膀胱の尿意を感じるセンサーや膀胱と脳をつなぐ神経に
トラブルが起きる事で、尿の量に関係なく尿意を感じてしまう

頻尿3
また老化や生活習慣などによる影響で、膀胱の血流量が低下
すると膀胱の弾力性が衰え、尿を蓄えられなくなる

頻尿4
「頻尿の対処法」
すぐにトイレに行ける環境であれば尿意を催してから
1~2分我慢してみる
そうすることで、尿意を和らげることがでる
続けることにより、尿意をコントロールできるようにも
なるとのこと

尿もれ

【尿もれのタイプ】
腹圧性尿失禁
【腹圧性尿失禁】
咳やくしゃみなどで尿もれする場合はこちらのタイプ
尿道を締める際に働く「骨盤底筋群」が加齢などで衰える
ことによって、尿道がゆるみ腹圧で尿もれを起こす

切迫性尿失禁
【切迫性尿失禁】
急激な尿意でトイレに間に合わない場合はこちらのタイプ
過活動膀胱など、膀胱にトラブルのある可能性がある

また、リラックスした時など気を抜いた時に尿もれして
しまうのも、骨盤底筋群の衰えが主な原因

尿もれ対処法!骨盤底筋体操

体操1体操2
お尻の穴を3~5秒間締めて、緩める
20回×朝昼晩1セットずつ行う
男性にも効果があるとこのと

夜間頻尿

夜中の頻尿の原因は主に3つ
【過活動膀胱】
尿が溜まっていなくても膀胱が反応してしまう事が原因

【睡眠障害】
加齢で睡眠が浅くなると、少しの尿意でも目が覚めてしまう

【夜間多尿】
昼間下半身に溜まった水分が、寝る事によって腎臓に運ばれ
尿になってしまう事が原因

夜間頻尿の対処法

まずは骨盤底筋運動をする事が大切
過活動膀胱の場合には膀胱の過剰な収縮を抑える薬もある

夜間1
また下半身に水が溜まらないようにウォーキングなどで筋肉を
鍛えるのも効果的
夜間に作られる尿の量が減れば、眠りが浅くても尿意で起きる
回数を減らす事ができる

気になる方は一度泌尿器科へ

泌尿器科の検診

検診1
【問診票の記入】
日中や就寝中の排尿回数チェックや過活動膀胱のチェック、
残尿感、頻尿などの排尿に関わる病気のチェックを行う

検診2
【エコー検査】
膀胱内の腫瘍や結石の有無、男性は前立腺肥大が一目で分かる

検診3
【尿流量測定】
普通の便器に排尿することで排尿量・排尿時間を測定
そこから前立腺肥大や尿の弱さを示す尿勢低下などが判断できる

検診4
【残尿測定】
お腹の上に測定器を当てることで、残尿量をチェック
排尿後に尿が残っていると前立腺膀胱や過活動膀胱などの疑いが
あるとのこと

【診断】
検査結果を踏まえて先生が診断

【パッドテスト】
尿もれパッドをつけて跳んだり跳ねたり腹圧がかかる動作を
1時間行い尿もれをみるパッドテストもある

腹圧性尿失禁の場合、骨盤底筋体操を行っても効果が出ない時は
手術を行うことも多く20分ほどの手術で効果は一生涯続くとのこと
TVT手術(保険適用)3割負担で10万円程度

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