昔と今の健康常識の違い【この差って何ですか? 5月22日】卵のコレステロール・インフルエンザうがい・1日30品目・花粉症・耳かき・擦り傷のカサブタ・風邪の時は軽い運動・過呼吸

2018年5月22日この差って何ですか?で名医にアンケート
「昔の健康常識」と「今の健康常識」の差
20180523094743

「卵は1日1個まで」は間違い!?

卵1

卵2卵3
昔は卵を1日2個以上食べると、血中のコレステロール値が
上昇すると言われていた
しかし、コレステロール値は食べたものの影響を受けない
ことが分かってきた

「インフルエンザの予防にうがい」は間違い!?

今の健康常識では「インフルエンザの予防にうがい」は
無意味と変化
インフル1インフル2
インフルエンザウィルスは喉についたら、わずか数分で
体内に侵入してしまうことが判明

「1日に30品目食べる」のは食べ過ぎ!?

昔は「1日に30品目食べるのが良い」とされてきたが
今は「食品の数は関係ない」
そもそもこの「1日30品目」が広まったのは、1985年に
厚生労働省が「健康づくりのための食生活指針」に、この
ことを記載したことがきっかけ
「食品に含まれる栄養素は食品ごとにそれぞれ異なり、異
なる食品から幅広く栄養を摂るべき」だと当時は考えていた

30品目1
しかし現在では、実際に30品目を使った料理を毎日食べて
いるとかなりの確率でカロリーが過剰になって、肥満や生活
習慣病に繋がる可能性があることがわかってきた

30品目230品目3
「肉や魚、野菜、果物」などをバランス良く1日に15品目
ぐらい摂ると「たんぱく質」や「食物繊維」など必要な
栄養素を摂ることができる
とはいえ、カロリーは量に比例するので食べすぎには注意!

「早朝の運動は体に良い」は間違い!?

昔は「早朝の運動は体に良い」とされてきたが
今は「早朝の運動はしてはいけない」
昔は、朝起きてすぐに運動をすることによって血液の循環が
良くなり、脳が覚醒すると考えられていた

早朝1
しかし、実は心臓をコントロールしているのは脳の中にある
自律神経で脳が覚醒していない早朝に激しい運動をしてしま
うと、心臓自体が暴走してしまう可能性が高くなる
その結果、心筋梗塞など突然死のリスクが上がってしまう

早朝2
今の健康常識では、起きたらまず脳を目覚めさせるために
ゆっくりと朝食を摂り、最低でも食後1時間以上時間を空け
てから運動をするのが良い

「耳かきはこまめにしたほうが良い」は間違い!?

昔は「耳かきはこまめにしたほうが良い」とされていたが
今は「耳かきは月に1回でいい」とのこと
昔は耳垢が溜まっていると、かゆみがでたり不潔なので
「耳かきはこまめにした方が良い」と言われていた

耳かき1
しかし今の健康常識では、耳垢には殺菌作用や抗菌作用
があり、表皮を保護する役目もあるため、取る必要はない
耳垢には放っておいても自然に剥がれて排出される能力
があるので、耳かきは必要ない

耳かき2耳かき3
耳の中の皮膚は鼓膜から外にベルトコンベアのように
ゆっくり動いているので、耳垢は自然に外に押し出される

耳かき4
気になる場合は1ヵ月に1回程度耳かきをやるのも良い
「耳かきの方法」は綿棒を水で濡らし、耳の穴の入り口
から1cmほど内側を優しく擦るだけで良い

「すり傷は乾燥させた方が良い」は間違い!?

昔は「すり傷は乾燥させた方が良い」
今は「すり傷は湿らせた方が良い」
昔は傷口を治すために乾燥させて、早くカサブタを作った方が
良いと考えられていた
しかし最近の研究では、カサブタを作らない方が傷は早く
キレイに治ることが分かっている

擦り傷1
「すり傷」ができると「傷口」から ジュクジュクとした
「透明な体液」が分泌され、その体液が「傷口」を修復

擦り傷2
しかし「カサブタ」ができてしまうと、この体液が傷口全体に
広がらなくなってしまう

擦り傷3擦り傷4
「傷口」に絆創膏を貼って湿ったままにしておくと「カサブタ」
ができず、体液が傷口全体に広がるので傷が早く、キレイに治る
ことが分かった

傷口を乾燥させないタイプの絆創膏は、以前は病院でしか扱え
ないように規制されていたが、今では、ドラッグストアで
買えるようになった

「遠くを見ると目が良くなる」は間違い!?

遠くを見ても、目そのものが良くなるということはない
遠く1
近くばかりを見ている、よく本を読む、スマホばかり見ると
目の中の「毛様態」と言う筋肉に力を入れ、収縮し常に緊張
した状態のため疲れてしまう

遠く2
しかし、遠くを見ると収縮していた筋肉が伸びることで緊張が
ほぐれて楽になるので、視力が良くなったと思う
ただそれは、疲れていたのが少し楽になるというだけであって
目が良くなるわけではない
遠くを見ることは決して悪いことではないが、目そのものが
良くなる訳ではない

遠く3
「緑を見ると視力が良くなる」も間違い!
緑の波長は網膜にとってとても心地良いため、気持ち良い
リラックスするというような効果はあるが、それによって
目が良くなる訳ではない

「暗い所で本を読むと目が悪くなる」は間違い!?

暗い所は見えにくいが、それで視力が悪くなるわけではない
暗い1
暗い所では光をたくさん取り入れようとして、目は瞳孔(瞳)
が大きく開くため、近くが見えにくくなる
そして見えづらくなった「近く」を一生懸命見ようとして
目の筋肉が収縮し、緊張してしまう
そうすると疲れるので、暗いせいで目が悪くなったと誤解
つまり目が悪くなるのではなく、目が疲れている状態

「紫外線は目に悪い」は正しい!

「紫外線」は「白内障」などの様々な目の病気を引き起こす原因
紫外線1
できるだけ浴びるのは避けた方が良い

紫外線2
しかし紫外線(バイオレットライト)によって近視が進むのを
抑えることができるという研究結果も
ただし太陽は強い光なので直接見てはいけない
網膜を傷つける恐れが
家に閉じこもってばかりいないで適度に光を浴びるということ

「風邪を引いたら安静にする」は間違い!?

風邪を引いたら軽く運動をする!
風邪1
風邪自体はウイルス性のもの
ウイルスが体に入るとウイルスを撃退するために体の中の免疫の
細胞が戦う

風邪2風邪3
以前は安静にした方が免疫の細胞が活性化すると考えられてい
たが最近の研究では、軽い運動をして血流を良くすることで
「免疫細胞」が増加し、活性化することが分かった
そのため風邪の初期、または軽い風邪の時には運動するのは良い
20分程度のウォーキングなど、軽く汗をかくぐらい体がポカポカ
するぐらいの運動量がオススメ

風邪4
ただし、38度以上の高熱の場合、運動をすると逆効果になるので
注意が必要!

「一度花粉症になったら治らない」は間違い!?

昔からよく言われていたのが「バケツ理論」
花粉1花粉2
毎年花粉の「アレルギー物質」が少しずつ体内に蓄積されて
許容量を超えると「花粉症」になるという考え方

しかし現在の常識は「天秤理論」
20180523101635花粉4
その年の花粉の量とストレスなどの抵抗力の量、それがバランス
をとっているという考え方

花粉5
年によって花粉が多くて、ストレスが多くて調子が悪い時には
花粉症が出やすいが

花粉6
「その時、その場所に舞う花粉の量」が「自分の抵抗力」を
下回った時には花粉症の症状が現れない

花粉症を治す方法は「舌下免疫療法」
花粉7
これはアレルギーの原因となる物質を舌の裏に毎日投与することで
体をアレルギー物質に少しずつ慣れさせ、症状を改善する治療法

花粉8
現在「スギ花粉症」と「ダニアレルギー性鼻炎」の2種類の治療に
活用されている
スギに関しては8割~9割の方の症状が楽になり、2割の方は
薬が要らないくらい改善
ただし効果が出るのに数か月かかるため、来年の春を目指して
6月頃から開始すると良い

現在ワクチンを開発中で、10年後には花粉症は無くなるのでは
ないかと言われている

「過呼吸になったらビニール袋を使う」は間違い!?

過呼吸1
そもそも「過呼吸」とは、強い緊張やストレスなどによって発症する
酸素をとり過ぎて、二酸化炭素が減少することで、「手足のしびれ」
「めまい」などの症状が現れる

過呼吸2
以前は「紙袋」「ビニール袋」で呼吸して、息を吐いて二酸化炭素を
吸い込むことによって酸素の量を減らしてと考えられていた
しかし袋で呼吸を塞ぐことで、二酸化炭素を吸いすぎ、逆に酸素が
足りなくなってしまう場合があることが分かった

過呼吸3
今の常識は「口すぼめ呼吸」
通常、呼吸するときに「息を吸う」対「吐く」が1対2だが、過呼吸
発作の時には「息を吸う」対「吐く」が1対1になる

過呼吸4
そのため、ゆっくり吐いて呼吸回数を減らせばいい
「口すぼめ呼吸」の方法は、鼻から2秒で空気を吸って、口から8秒
かけて吐き出す
これだけで血液中の酸素濃度は下がってくれるので、症状が和らぐ

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