脊柱管狭窄症・腰痛【ゲンキの時間 6月10日】症状・治療法・伊藤善哉
2018年6月10日ゲンキの時間は,腰痛の真犯人!?
脊柱管狭窄症の症状や最新の治療法
伊藤善哉先生
あいちせぼね病院 院長 整形外科医
医学博士
脊柱管狭窄症
脊柱管とは背骨の後ろ側にある神経の通り道である管のこと
脊柱管狭窄症は周辺の靭帯が膨らみ脊柱管が狭くなると内部を通る
神経を圧迫され下半身のしびれや、痛みなどの症状が起こる
50歳以上の腰痛の最大原因と言われている
【下半身のしびれ】
初期症状に、しびれを発症する人が多く腰から下のしびれや
痛みを感じる
【足元の違和感】
神経の圧迫により感覚障害が生じる
それにより靴下が脱げても気がつかない事がある
【一定の距離が歩けない】
運動機能が低下するため、足に力が入らなくなり足首の筋力も低下
結果つまずきやすくなったり、スリッパが脱げたりなどの症状が
【間欠跛行】
立ったり歩いたりする状態がしばらく続くと痛くなり、前屈みに
しゃがむと痛みが治まる症状
立ち・歩く姿勢は背骨が軽く反るため靭帯が神経の通る脊柱管を
圧迫し、徐々に痛みやしびれが悪化
しかし前屈みにしゃがむ事で脊柱管と靭帯の間に空洞が生まれるため
圧迫が和らぎ痛みが一時的に治まる
脊柱管狭窄症は放置しない!
放置は重症化への第一歩
脊柱管狭窄は加齢変化で少しずつできていくので多くの場合は症状が
ジワジワとゆっくりと出現して進行
圧迫が長引けば長引くほど神経に傷が付き重症化するため長期間放置
してしまうと手術をしてもしびれが残る場合がある
違和感を感じたら早めに病院で受診を!
またX線では骨しか映らないため脊柱管狭窄症を判断でないので症状
があるのに病名が分からない場合はMRI検査を受けた方が良い
脊柱管狭窄症の治療方法
リハビリ・薬物療法・注射などの保存療法や、保存療法で一定期間改善
が見られない場合は手術などの方法がある
脊柱管狭窄症の最新治療
従来の手術は全身麻酔をし背中を大きく切開
そのため患者の負担も大きく場合によっては長期の入院になる事も
それに対し「PEL」と呼ばれる内視鏡を使った最新の手術では
傷口はわずか7ミリで、そこに内視鏡を入れて処置するので傷口
が小さく、局所麻酔で行うため患者の負担もかなり少ないのが特徴
症状にもよるが2泊3日程度で退院できるとのこと
タグ:ゲンキの時間
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