閉経期高血圧・予防・改善法【みんなの家庭の医学 7月12日】塩分が排出されない・NOを増やす深部体温を1℃上げる入浴法・病の新常識
2016年7月12日たけしの健康エンターテインメントみんなの家庭の医学で
高血圧の新常識「塩分を身体に溜めこみやすくなる閉経期高血圧」の
予防改善法が紹介されました
市原淳弘先生
東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科 主任教授
高血圧
血管の壁にかかる圧力が高い状態のこと
推定患者数は約4300万人
日本人の3人に1人が高血圧
塩分を摂り過ぎるとなぜ高血圧になるのか?
実は血管には無数の小さな穴が開いており、その穴を
通して血管と細胞の間で水分が行き来している
その水分量をコントロールしているのが「塩分」
塩分には水分を引き寄せる働きがあるため、血液中に
適量の塩分があれば、血液の水分量も適量になり、
正常な血流が維持される
血液中の塩分が増加すると水分量も増加し、血液の
量が増加する
結果、血管の壁にかかる圧力が高くなる=高血圧
その他の高血圧の原因
高血圧クイズ
新常識:塩分を溜めこみやすい女性がいる
塩分を溜めこみやすい女性とは、身体から塩分を
出せない女性のこと
通常、体内に摂取された塩分の約2割は汗などで排出
残りの約8割は一定の時間が経過すると腎臓から
ほぼ全ての塩分がおしっことともに体外へ排出される
ところが…
閉経後、血圧が上がる閉経期高血圧がある
閉経前の女性には女性ホルモン・エストロゲンが卵巣から
多く分泌される
このエストロゲンは月経を促す他に、塩分をおしっこで出す
腎臓の働きを活性化する働きもある
閉経後、エストロゲンの分泌が減少すると、腎臓の機能も
急激に低下し、うまく塩分を排出できない状態になってしまう
閉経前の月経が乱れ始めるころから注意が必要
高血圧から身を守ってくれるNOとは
NOとは血管の内皮細胞から分泌している一酸化窒素のこと
NOは男女問わず常に分泌され、血管を守ってくれる
NOは血管平滑筋に作用し、血管を拡張させしなやかにする
働きがある
さらに腎臓にも働いて、塩分を排出しやすくする効果もある
ダブルの効果で血圧予防をする
NOを豊富に分泌することができれば、腎機能もアップし
塩分を十分に尿で排出することが出来る
「NO」を増やす入浴法
体内の温度(深部体温)を1℃上げればNOの分泌を
増やすことができる
深部体温が1℃上がると、全身の血流量が増え、流れが
速くなり、内皮細胞が血流の刺激で活性化
盛んにNOを分泌するようになる
あくまで自分が気持ちがいいと思える温度を選ぶ
よく温まり顔にじっくり汗をかく=深部体温1℃アップ
※高齢者や健康に不安のある方は医師にご相談を
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