米麹・酒粕の甘酒の差・健康効果【この差って何ですか? 4月17日】甘酒レシピ・疲労回復・ダイエット・寝つきが良くなる・肌荒れ対策・白澤卓二
2018年4月17日この差って何ですか?は
「米麹の甘酒」と「酒粕の甘酒」の差
白澤卓二先生
お茶の水健康長寿クリニック
「米麹の甘酒」と「酒粕の甘酒」の差
「米麹の甘酒」は砂糖・アルコールなし
「酒粕の甘酒」は砂糖・アルコール入り
【米麹の甘酒の作り方】
1:蒸したお米に麹菌を付ける→「米麹」
麹菌の作用でお米にカビが生えたような状態になる
2:「米麹」にお湯を加えて一晩おく→「米麹の甘酒」
【酒粕の甘酒の作り方】
1:「米麹」に清酒のもとになる清酒酵母を入れ、さらに
蒸したお米と水を加えてアルコール発酵させる→「もろみ」
2:「もろみ」を機械でしぼる→「日本酒」
しぼりかす→「酒粕」
3:「酒粕」をお湯に溶かし砂糖を加える→「酒粕の甘酒」
疲労回復に効果のあるのは「米麹の甘酒」だけ!
江戸時代から夏バテ予防など疲労回復のため冷たく冷やして
飲まれていた「甘酒」だが、疲労回復により効果的なのは
「米麹の甘酒」
米麹の甘酒(麹菌の甘酒の甘味成分)=「ブドウ糖」
酒粕の甘酒の甘味成分=「砂糖」
「ブドウ糖」はそれ以上分解できない糖なので、脳でそのまま
使え即効性がある
病院の点滴でも「ブドウ糖の点滴」をすると血液中にブドウ糖が
増えて脳ですぐに使われることから、疲労は瞬間的に回復される
そのため「飲む点滴」と呼ばれるのは「米麹の甘酒」だけ
ダイエットに効果的なのは「酒粕の甘酒」
「酒粕」には元々米の中に入っている「レジスタントプロテイン」
と呼ばれる「たんぱく質の一種」が含まれている
「レジスタントプロテイン」は油と一緒になって、油を排出して
くれるため、油が吸収されないので太らない
「油の排出能力」が高いため「酒粕の甘酒」の方がダイエットに
効果的と言える
砂糖が加えられているが「砂糖」の方が「ブドウ糖」よりも少ない
量で甘くすることができるので、カロリーは「米麹の甘酒」よりも
抑えることが出来る
睡眠効果により寝つきが良くなるのは「酒粕の甘酒」
日本酒の製造工程では「酒粕」を作る前に、清酒酵母を使って
「米麹」をアルコール発酵させている
最近の研究では、眠気を誘う脳の物質として注目されている
「アデノシン」は脳の中で濃度が高まってくると、非常に眠気
を誘い、良い睡眠に入ることができる
清酒酵母は「アデノシンの作用」を強めることから、速やかに
睡眠に入ることが出来て、いい睡眠が誘導されるということが
わかってきた
「酒粕の甘酒」はアルコール分1%以下のため、アルコールの
障害なしに良い睡眠にすることが出来る
肌荒れ対策に効果的なのは「米麹の甘酒」
「米麹の甘酒」には「エルゴチオネイン」というビタミンC
よりも強い「抗酸化作用」があり、肌の老化を抑制する効果
があると言われる
紫外線を受けても炎症を起こしにくくなるため「紫外線対策」
になるので「飲む日焼け止め」ともいえる
白澤先生オススメ!「甘酒レシピ」
飽きずに飲めて健康効果アップが期待できる
「トマトジュース甘酒」
甘酒100cc+トマトジュース100cc
→リコピンの抗酸化作用で老化防止!
「きな粉甘酒」…甘酒100cc+きな粉小さじ1
→食物繊維で血糖値の上昇を抑える!
「豆乳甘酒」…甘酒100cc+豆乳100cc
→大豆イソフラボンで骨を強化!
タグ:この差ってなんですか?
SNSフォロー