膵臓がんになりやすい人・黄疸・糖尿病【世界一受けたい授業 10月15日】上坂克彦・DHA
2016年10月15日世界一受けたい授業は予防と治療が最も難しい
「すい臓がん」に希望の光2016
上坂克彦先生
静岡がんセンター
膵臓がん治療の第一人者
すい臓
膵臓は食べ物を分解する消化液(すい液)を作る
胃で消化された食べ物が十二指腸に送られるとすい液で
炭水化物・たんぱく質・脂質を分解し栄養素の吸収を
助ける
すい液は1日およそ1リットル分泌される体の中で
最も強力な消化液
すい臓がん
膵臓がんは膵液の通り道であるすい管から発生した腫瘍
早期のうちは痛みがないが、大きく成長した腫瘍が
近くの神経に触れた時、激痛が起こる
痛みが出た時には腫瘍がかなり大きくなっているため
手術も不可能
膵臓がんは臓器別死亡率では4位だが、早期発見が最も難しい
早期発見が難しい理由には初期では痛みを感じないためや
体の奥深くにあるため画像でも診断しづらい
さらに他のがんと比べ、発見されてからの生存率が最も
低く、予防と治療が最も難しい
しかし、かつては膵臓がんは治らないがんの代表だったが、
この10年で治療がかなり進歩したことにより希望の光が
見えてきたと言われている
すい臓がんになりやすい人
膵臓がんの本当の原因はまだよくわかっていないが
統計的には、いくつかリスクが明らかになっている
BMIの値が30以上の肥満の人は正常値の人にくらべ
膵臓がんの発症リスクが3.5倍高い
たばこを1日40本以上吸う人はすい臓がんのリスクが
3.3倍高まる
お酒を毎日たくさん飲む人もすい臓がんリスクが高い
毎日ビール中瓶2本以上飲む人は危険!
すい臓がんの診察の目安
黄疸
すい臓がんになると白目が黄色くなる黄疸が見られる
ことがある
膵臓の右側に腫瘍が出来ると、消化液である胆汁を運ぶ
管が塞がり、流れなくなると血液の中に溢れて、黄色い
色素が全身に運ばれ白目が黄色くなる
黄疸=膵臓がんというわけではないが、この時点で発見
できたすい臓がんは手術で切れることが多いので見逃せ
ない兆候と言える
突然糖尿病になった場合
前触れもなく糖尿病になった場合、すい臓がんの疑いが…
膵臓は血糖値を下げるインスリンというホルモンを作るが
膵臓にがんができると膵臓の働きが落ち、インスリンの
分泌が悪くなり、血糖値が下がらず、急に糖尿病に!
問題
トマトか魚、どちらをたくさん食べている人が
すい臓がんになりにくい?
答え:魚
魚に多く含まれるDHAの摂取が多い人は、すい臓がんの
発症率が約3割低いということが、国立がん研究センターの
データでわかった
タグ:世界一受けたい授業
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