タイプ別腰痛改善法【みんなの家庭の医学 1月10日】腰部脊柱管狭窄症・腰椎間板ヘルニア・脳が原因の痛み・大谷晃司
2017年1月10日たけしの健康エンターテインメントみんなの家庭の医学で
日本人に多い3大腰痛タイプ別解消法が紹介されました
大谷晃司先生
福島県立医科大学
整形外科学講座兼任教授
日本全国の長引く腰痛患者を延べ1万人以上治療
腰痛治療のエキスパート
適切な時期に適切な対応をすると腰痛を長引かせないで
治すことができるとのこと
腰痛
腰痛は原因も痛みの出方も千差万別
対処法も違ってくる
腰痛タイプ1:腰部脊柱管狭窄症
脊柱管が何らかの原因で狭くなってしまう病
神経が圧迫されて痛み・しびれが引き起こされてしまう
60代から患者数が急増する腰痛
ステージ1:身体を動かす時に重だるい腰痛
寝起きなど身体の動かし始めに現れる重だるい腰の痛み
加齢などで若い頃と比べ弾力性が失われ、関節や筋肉が
引っ張られ重だるい鈍い痛みが現れる
【対処法:イスに座ってストレッチ】
関節周りの筋肉をストレッチすることが腰痛の予防
解消に効果的
イスに座り、足を肩幅に開いたらおじぎをする
腰の辺りがつっぱるのを感じるところで5秒間キープ
力を抜いて元の姿勢に
次は頭の後ろに手を組む
身体全体を後ろに下げる
お腹がすこし伸びるのを感じながら少しきつくなった
所で5秒間キープ
力を抜いて元の姿勢に
次に、左側にひねり、少しきつくなった所で5秒間キープ
右側も同様にひねり、少しきつくなった所で5秒間キープ
関節や筋肉が伸ばされて、やわらかさを維持できる
ステージ2:身体を後ろに反らすと腰痛と両脚のしびれ・痛み
加齢にともない関節が肥大し、人体も少しずつ変形
脊柱管はさらに狭くなることで、身体を後ろに反らすと
関節や靱帯が神経を圧迫することで鈍い痛みに加え、ズキッとした
鋭い痛みと両脚のしびれ・痛みが現れる
【対処法:おへそ体操】
動いた時の痛みの軽減は腰全体を安定させることが大切
腹筋・背筋を鍛えることで痛みを軽減できる
仰向けになり、ヒザを軽く曲げ、太ももに手を置く
おへそを覗くようにゆっくり頭を持ち上げる
※この時、痛みが出る場合は無理をせずやめてください
この姿勢を5秒間キープ
元の姿勢に戻したら、両手を身体の脇に伸ばす
お尻を持ち上げ、5秒間キープ
これを1日1セットを10~30回行う
いっぺんにやらなくても1日の中で刻んで行ってもよい
腰痛タイプ2:腰椎間板ヘルニア
クッションの役目をしている椎間板の中身が飛び出し
神経を圧迫し痛みを引き起こす病
10代の頃の椎間板は水分をたっぷり含んでおり弾力
もあるが、加齢で水分が減ると弾力がなくなり硬くな
ってしまう
その硬くなった椎間板に圧力がかかるとこの病になって
しまうと言われている
ステージ1:突然腰にズキッとした痛み
硬くなってしまった椎間板に圧力がかかり、亀裂が入ると
中身が亀裂に染みわたり、炎症が発生→慢性的な痛みに
【対処法:お腹へこませ体操】
一度起きた椎間板の亀裂は修復されないため筋肉を鍛え
フォローをすることで痛みを軽減する
イスに座り、姿勢を正しリラックスする
お腹にグーッと力を入れ、へこませる
へこませたところでお腹の横に手を当てて腹筋に力を入れる
手に筋肉が緊張しているのが伝わればOK
力を入れた状態から5秒間キープしたら力をゆるめる
1日10回程度行うと痛みの軽減と予防が期待できる
ステージ2:前かがみで鋭い腰痛と片脚にしびれ・痛み
前かがみになることで椎間板の前側に強い圧力がかかり
椎間板のひびから中身が飛び出し神経を圧迫
圧迫されたのが脚の神経であったため、片脚にしびれ・痛み
を感じるように
椎間板は左右どちらかに飛び出すことが多い為、片側の脚
に症状が出やすいという特徴がある
【対処法:パピーポジション】
パピーポジションとは赤ちゃんが頭を持ち上げた時のような
背骨を反らすストレッチのこと
今腰痛がない方にも予防になるのでオススメ
腕を曲げてうつ伏せで寝る
腕が床と垂直になるように、ゆっくり状態を起こす
上体はできるだけ起こして行うと効果的
※痛みが出た方は中止してください
その姿勢を1分間キープ
キープしたら楽な姿勢に戻す
1分間を1日2回以上行う
入浴後の方が身体がやわらかいので楽にできてオススメ
原因が分からない腰痛
一般の腰痛患者の約85%は原因が特定できないが
症状が長く続く難治性の腰痛の原因が少しわかってきた
今回は原因がわかってきている難治性の腰痛を紹介
腰痛の意外な原因:腰ではなく脳の機能低下
最近の脳科学の進歩により、痛みを長く感じている人
痛みを強く感じている人は脳の機能が落ちていること
が関係しているということがわかってきた
脳血流が特に痛みに関係している部位で下がっている
あるリハビリで脳血流量がアップしたことで長引く
腰の痛みが軽減された
脳と痛みの関係
私たちの脳は痛みを感じると痛みを抑える物質を脳で
分泌し痛みが軽減するようにできている
しかし、過剰なストレスなどにさらされると脳で痛みを
抑える物質が減少し、普通なら感じない小さな刺激など
でも痛みとして過敏に反応してしまう
福島県立医科大学附属病院の入院プログラム
約3週間入院プログラムを励む
約20の全身検査を行い、痛みを引き起こす原因を追究
原因が骨・筋肉・神経・脳なのかを判別
それぞれに対処した治療を行う
大谷晃司先生による脳のリハビリ治療
【心身医療科で問診】
心からくる身体の不調を診る
脳の機能を低下させている心理的ストレスを探る
ストレスのもととなる出来事を本人に自覚させることが
リハビリの第一歩になる
漠然としたストレスを具体化することで徐々に受け入れ
られるようにする
【運動療法】
意外にできるという自信を与える
自信や達成感は脳の機能に良い影響を与え、痛みの緩和に
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