肺炎・COPD・予防改善法【ゲンキの時間 3月12日】肺活トレーニング・二木芳人・菊谷武・奥仲哲弥

2017年3月12日ゲンキの時間は,怖い肺の病気
肺炎・COPDの原因と予防改善法などが紹介されました
20170312102445

二木芳人先生

昭和大学病院 感染症内科教授
医学博士
二木芳人

菊谷武先生

日本歯科大学教授
医学博士
菊谷武

奥仲哲弥先生

山王病院 副院長・呼吸器センター長
医学博士
奥仲哲弥

「肺活」基礎クイズ

クイズ
正解:A(風邪から肺炎になる)
風邪の原因はほとんどがウイルスだが、
そのウイルスが原因で肺炎になる事はない
風邪を引き、免疫力や抵抗力が低下して
肺炎になることはあるが原因は別にある

肺炎

肺炎の主な原因は、口の中に住みついている細菌や
外から入ってくる細菌
肺炎1
通常は免疫物質が細菌の肺への侵入を防いでいるため
肺炎を引き起こすことはないが
加齢や病気で身体が弱くなったり免疫力が低下すると
細菌が肺に侵入し肺炎を引き起こす

肺炎2
肺炎を引き起こす細菌は数種類ある

肺炎3
中でも最も怖いと言われているのが外から入ってくる
「肺炎球菌」で、繁殖すると40度以上の高熱に襲われ
命の危険があると言われている

肺炎予防の肺活

夜眠る前には必ず歯を磨く

口の中
肺炎予防にはまず口の中を清潔にすることが大切
「夜寝る前に歯を磨く」という方法はシンプルなものだが
細菌の増加を防ぐには最も効果的!

口の中2
前夜、歯磨きをして寝た朝と歯磨きをしないで寝た朝では
細菌の量がけた違いに増えてしまう
昼間は食事やしゃべる事で唾液が出るので口の中の細菌は
あまり増えないが、夜寝ている間は、唾液が出ることが
少ない為、どんどん口の中の細菌が増え続けてしまう

早口言葉で舌圧を強化

舌
舌1
私たちは物を飲み込む時、舌を上あごにぐっと押し
つける(その圧力を舌圧と言う)

舌2
この舌圧が低下すると誤嚥しやすくなり、誤嚥性肺炎
につながる
舌圧は加齢と共に低下するが、他にも柔らかいもの
ばかり食べて食事がすぐに終わる人なども注意が必要

舌3
舌圧の強化には早口言葉がおススメ!
1日トータルで3分程度、毎日楽しみながら続ける
ことが大切!

舌4舌5
舌6

食事の時の姿勢とアゴに気を付ける

姿勢
誤嚥性肺炎を防ぐ為には食事の時の姿勢も大切
椅子に座ってアゴを引き、やや前かがみになるように
座るようにすると良い
アゴを引くことで、口の中と気管に角度がつき、誤嚥
しにくくなる

肺炎球菌ワクチンを受ける

肺炎球菌のワクチンは一度受ければ効果は5年ほど続く
ので毎年受ける必要はない

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPD1
COPDは喫煙などが原因で、気管支に炎症が起き咳や
痰が続く「慢性気管支炎」と、気管支の先にある組織が
壊れて空気を押し出す力が低下する「肺気腫」の総称

COPD2
40代後半になって駅の階段を駆け上がった後など
息苦しさが30秒程度で回復すれば正常だが、1~2分
続く場合はCOPDの疑いが…

COPD3
肺は他の臓器とは違い、一度壊れたら二度と戻らない
COPDが重症化すると、ご飯を食べる事も話すことも
大変になり、徐々に衰弱して亡くなってしまうことも

COPD予防には禁煙はもちろんのこと、肺を鍛える
トレーニングもオススメ

COPD予防の肺活トレーニング

口すぼめ呼吸

呼吸1
軽く閉じた唇の間から、肺の中の空気を出し切るイメージで
息を吐く

呼吸2
鼻から息をゆっくり吸い、吸い終わったら3秒数えてまた
ゆっくりと吐き出す
これを毎日2~3分、気が付いた時に行う

肩甲骨上下運動

上下1
肩甲骨を上げる意識で、息を吸いながら両肩を上げる

上下2
息を吸いきったところで、一気に力を抜いて両肩を思いきり
下げ、同時に息も吐き出す
3回1セットとし朝昼晩1日1セットずつ行う

肩甲骨周りを柔らかくすると横隔膜が楽になり、特に吐く力が
楽になる

肺に良い食材:ブロッコリー

ブロッコリー
ブロッコリーに含まれるスルフォラファンという物質が
肺の抗酸化遺伝子の活動を復活させる効果があるという
研究結果も!

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