脳出血のサイン・対処法【その原因、Xにあり! 4月21日】河合美智子・工藤千秋

2017年4月21日その原因Xにあり!は河合美智子さんを突然襲った
「脳出血」身体に現れた3つのサイン・原因・緊急処置
などが紹介されました

工藤千秋先生

くどうちあき脳神経外科クリニック院長

脳出血とは？

脳の血管が破れ脳内で出血してしまう病気
「脳梗塞」「くも膜下出血」と並ぶ脳卒中の一つ
脳出血により命を落とす人は、年間約3万2000人以上
また死に至らなくても、運動麻痺や感覚障害など後遺症が
残ることも少なくない
そのため、早期治療が運命の分かれ道

河合美智子さんを襲った「脳出血」３つのサイン

河合美智子さんの場合は出血の仕方がゆっくりで
出血の量もそんなに多くない時点で対処ができたことが
命を救われた大きなポイント

サイン１：簡単な計算ができなくなる

簡単な計算ができなくなった時点で、すでに脳内で出血を
起こしていた可能性が…
出血によって周りの神経が圧迫され、計算ができない、数が
数えられないという症状が出たと考えられる

サイン２：右半身が麻痺

床に座って稽古を見ていて立ち上がろうとしたその時
右脚に力が入らず、そのまま尻餅をついてしまった
そのまま石のように固まり、全く動かせなくなってしまった

サイン３：ろれつが回らなくなる

救急車が到着し、救急隊員に症状を説明しようとすると
ろれつが回らない状態に

河合美智子さんの脳出血の原因

塩分の摂りすぎも大きな要因の一つ

なぜ塩分の摂りすぎが脳出血につながるのか？

塩分を摂りすぎると血液中の塩分濃度が上がり、それを
薄めるために血管中に水を取り込む
すると血液の量が増え、血圧が上昇

血圧が高くなり血管に圧力がかかり続けると、血管の壁が
硬くなり弾力性を失って破けやすくなる

脳出血のおよそ８割は、高血圧が原因だと言われおり
高血圧の基準が140mmHg（収縮期血圧）
河合さんは150～160mmHgであきらかな高血圧だった

塩分の摂りすぎの他にも、ストレス・アルコールの過剰摂取
喫煙・運動不足も脳出血を引き起こす原因になりうる

さらに糖尿病（2型）患者の４～６割が高血圧と言われ
脳出血などの合併症を引き起こす可能性が高いと言われている

脳出血を周りが気づけるサイン

・まっすぐ立っていられない
⇒足の踏ん張りがきかなくなる
・生あくびが出ている
⇒脳の中が酸欠状態になっている
・よだれが垂れている

脳出血した人に対する緊急処置

横向きに寝かせる
麻痺している方の身体を上にする
⇒脳出血を起こした人は吐くことが多いため、喉に詰まらせ
ないよう、横向きにする