口が渇く原因「シェーグレン症候群」とは【その原因、Xにあり! 8月11日】ドライマウス・吉田智彦

2017年8月11日その原因Xにあり!は口が渇く原因
シェーグレン症候群にもあり！
実践！やり方・結果などが紹介されました

吉田智彦先生

世田谷リウマチ膠原病クリニック 院長

口が渇く「ドライマウス」

「ドライマウス」とは唾液の量が減り、口の中が乾燥してカラカラ
になる症状のこと

口が乾いて、水分補給が欠かせない症状に悩んでいるという人は
日本全国に推定800万人以上いると言われ、その患者は約7割が女性
特に50代から60代が多いと言われている

年齢とともに噛む回数が減り唾液の量が減少したり

口呼吸による口内の乾燥や

ストレスにより唾液の量が減少など生活習慣がドライマウスに
繋がりやすい

高橋涼子さん（仮名）が体験した症状

症状：口の渇きの影響で唾が出ない

仕事場での昼食時間、手作りのお弁当を食べようとした時、ひと口
しか口にしなかったおにぎりが噛んでも飲み込めなかった
なんとかお茶で無理やり流し込み、再びおにぎりを口にすると唾が
出ないことに気がついた

症状２：目も乾燥するようになった

ドライマウスを放置して１カ月もすると、目も乾燥するようになり
不安を感じすぐに大学病院を受診し、血液採取など様々な検査を受けた
高橋さんの症状は「シェーグレン症候群」とのこと

口が渇く原因「シェーグレン症候群」とは？

「シェーグレン症候群」とは本来病原菌などから体を守る免疫が
異常をきたし 自分自身の細胞を攻撃してしまう病気で膠原病の一種

特に、唾液腺や涙腺の細胞を攻撃するのが特徴で、高橋さんの場合は
唾が出ずおにぎりが食べられなくなったり、涙が出ずドライアイに
なったりした

「シェーグレン症候群」は唾液を作る唾液線自体が破壊されていて
いるので生活習慣では治らず医師による専門的治療が必要
しかも、病院に行かずに放っておくと異常な免疫の攻撃はさらに
拡がり関節に影響が及ぶとリウマチに、さらに内臓に影響が及べば
肝硬変・腎不全など様々な病気へと繋がってしまうこともあるとのこと

ドライマウスを放っておかないための症状チェック！

口の渇きに加えて、このような症状がある場合は要注意！
また、これらは一見、更年期障害の症状とも似ているので
更に注意が必要！
このような症状を自覚したら早めに受診することがおすすめ

シェーグレン症候群を含む膠原病は、これまで根治は難しいとされて
いたが、最近ではステロイド治療や免疫抑制剤などを使用し、自分を
攻撃する免疫の働きを抑えたり、炎症を抑えたりすることによって
症状や病状をかなり良好にコントロールすることが可能になってきた
つまり早期発見をし、病状の進行を緩やかにするのが大切だそうです