お悩み別お風呂の正しい温度【ゲンキの時間 11月26日】肩こり・腰痛・冷え・呼吸器改善・いいふろの日・早坂信哉

2017年11月26日ゲンキの時間は,健康になれるお風呂の
正しい温度などが紹介されました
お風呂1

早坂信哉先生

東京都市大学 人間科学部
医学博士
早坂信哉

お風呂

11月26日は「いいふろの日」
お風呂1
新陳代謝がアップ、肩こりや冷え症改善などお風呂には
様々な健康効果があるが、最も重要なのが温度!
実は1℃変わるだけで身体に与える影響は大きく変わる
とのこと

健康になれるお風呂の温度の境界線は42℃!

血圧1
42℃のお風呂では血圧・脈拍ともに上昇する傾向に

血圧2
41℃のお風呂では血圧・脈拍ともに下がる傾向に

血圧3血圧4
42℃=自律神経の境界線
自律神経とは、私たちの意思とは無関係に内臓・血管などの
機能を自動的に調節する神経
交感神経と副交感神経から成り、興奮・緊張などの時は
交感神経優位で、血圧や脈拍が上昇
逆に安静・リラックスの時は副交感神経優位で血圧や脈拍は
低くなる

血圧5
つまり入浴でたった1℃違うだけで、真逆の効果になってしまう

体のお悩み別お湯の温度

肩こり・腰痛改善には41℃以下で10分

お悩み1
42℃を超えると筋肉が収縮してしまうので
熱めのお湯は逆効果!

呼吸器改善には42℃で5分

お悩み2
気管支は交感神経優位で拡張するので、42℃の熱めのお湯に
入り蒸気を吸う事で呼吸しやすくなる

冷え症の改善には41℃以下で15分

お悩み3
冷え症の方は低めの温度でゆっくりと身体を温めると良い
熱いお湯だと温まりが長続きしない

お悩み4お悩み5
さらに温冷交代浴もオススメ
温冷交代浴は、41℃のお風呂に3分入った後、25℃くらいの
水で手足を30秒冷やすのを3回繰り返す方法
温度差の影響で毛細血管が拡張と収縮を繰り返し、ポンプ作用で
末梢の血行まで良くする

また副交感神経が優位になると免疫力が上がることが分かっており
41℃は副交感神経が高まる温度なので、41℃での入浴を続けれ
ば免疫力の維持に繋がるとのこと

お悩み6
どうしても熱いお風呂に入りたい場合は、徐々に温度を上げる
のがポイント
湯船での温度調節が難しい場合は、シャワーを使い40℃くらい
から始めて徐々に温度を上げる方法がオススメ
その場合は手足など身体の端からかけることを心がけること

安全なお風呂の入り方

安全1
・急に熱いお湯に入らない
熱いお湯に急に入ると血圧が一気に上がり、血管や心臓に大きな
負担がかかるため、最初に温度の低いお湯に入り、熱いお湯に
入るときもまずは腰までつかり、苦しくなければ胸まで入る
もちろん長湯は禁物
また高齢者は特に加齢によって皮膚感覚が鈍くなっているので
注意が必要!

安全2
・入浴前にコップ1杯の水を飲む
お風呂に入る前にはコップ1杯の水を飲み、脱水状態を作らない
よう心掛ける

安全3
・入浴前に脱衣所や浴室を暖める
・長湯をしない
・アルコールを飲んだら時間を空ける
・急に立ち上がらない
湯船から出るとき急に立ち上がると、血液が下半身に流れるため
貧血を起こしてしまう場合が!
手すりなどを使ってゆっくり立ち上がるようにすること
また手に冷たい水をかけたり、冷たいところ(水道の蛇口など)に
触ってから立ち上がるようにすると、血圧が急に下がるのを防げる

「入浴」基礎クイズ

クイズ1
正解:B(700kg)
人の表面積は約1.4平方メートルで、水深50cmの
お湯の水圧は約700kg

クイズ2
入浴時は水圧の影響で、手足に溜まった血液やリンパ液
が心臓に押し戻され、循環も良くなる

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