風邪の原因・線毛の働き【たけしの家庭の医学 12月12日】ミントタオル・ミントマスクの作り方・玉置淳
2017年12月12日名医とつながる!たけしの家庭の医学で
風邪を引きやすい人と引きにくい人の違いとは?その原因
と対策法などが紹介されました
玉置淳先生
東京女子医科大学病院 呼吸器内科 教授
感染症と線毛機能研究のパイオニア
これまでにのべ10万人もの呼吸器疾患に苦しむ患者さんを
診断・治療
線毛の働きが風邪などの感染症の原因に関係しているのでは
といち早く注目!
線毛の動きを撮影し、機能レベルを測定する方法を考案する
など数々の研究を行い、日本呼吸器学会の最高賞を受賞!
風邪を引きやすい人と引きにくい人の違いとは?
風邪のウイルスにさらされる同じ状況でも
引きやすい人と引きにくい人がいる
風邪を引くのは免疫が低下するという要素もあるが
それよりも身体の中に生えている毛「線毛」のパワー
が大事とのこと
線毛の機能の低下による風邪はかなりの割合を占めている
線毛は鼻の奥から気管支までびっしりと生えている
その長さはわずか1/100ミリだが、1秒間に
15回も波打ち続けている
仮に風邪のウイルスに感染したとしてもウイルスは
線毛で喉の奥へ猛スピードで運ばれ、やがて食道から
cddd胃に到達し、体に害をもたらす前に胃酸で
退治される
ところが、線毛のパワーが衰えると、体内に入った
ウイルスがなかなか奥に運ばれず粘膜などに停滞し、
体内に侵入して炎症を起こし、くしゃみ・鼻水・咳
喉の痛み・発熱・頭痛などの症状を引き起こしてしまう
線毛のパワーが衰えやすいのは冬!
【原因1:冬の気温】
線毛の動きは、様々な要因によって影響を受けてしまう
温度が低ければ低いほど線毛運動は弱くなり、ウイルス
を外へ運搬して排除する機能が低下する
線毛は暖かいほど活発に動く
【原因2:冬の乾燥】
冬になると空気が乾燥するので、皮膚や吐く息から水分が
出ていき、気が付かないうちに体内は水分不足になっている
ウイルスが侵入すると通常は水分の一緒に喉に運ばれるが
水分不足の状態だとウイルスが線毛に停滞し、細胞内に
侵入し増殖→風邪を引く
線毛の動きを活発にする水分補給とは?
冬の脱水を補うには1日に1.5リットル必要
コップ1杯の水を1日で7~8回飲めばその量を満たす
ことができ、知らず知らずのうちに脱水から線毛を守る
ことができる
風邪知らずの保育士さんは少量の水をこまめに分けて
飲むことで予防に繋がっている
水やお茶が望ましい
※コーヒーやお酒は利尿作用が強いため効率的ではない
就寝中も線毛の働きを活性化するには?
就寝中は水分補給もできず、水分の蒸発しやすいため
線毛の働きがにぶり、ウイルスが侵入する可能性が!
そこでオススメなのが「ミントの香り」を吸うこと!
ミントに含まれるスースーする成分「メントール」
が線毛の動きを活発にする
ミントオイル…ミントの葉からメントールを蒸留
ドラッグストアでもハッカ油として販売されている
ミントタオルの作り方
洗面器に水を張り、ミントオイルを7~8滴垂らす
※ミントオイルの原液は刺激が強いので入れ過ぎに注意!
タオルを浸し、軽く絞れば完成!
寝室にこのタオルを干しておくだけで、揮発した
メントール成分が線毛の働きを活発にし、ウイルス
の侵入から守ってくれる可能性が高まる!
タオルに含まれる水分が湿度を上げる効果も!
ミントマスクの作り方
霧吹きの水にミントオイルを1滴垂らす
マスクに2~3回スプレーするだけ
ミントマスクはメントール成分で線毛を活発にし
さらに口腔内の乾燥も防いでくれる
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