血糖値改善で物忘れ認知症予防【ガッテン! 5月23日】インスリン・作業記憶・HbA1c

2018年5月23日ガッテン!は忘れ&認知症を予防!
記憶物質大発見SP
20180524083846

血糖値が高いと物忘れしやすくなる!?

近年高血糖による物忘れ(認知機能の低下)が注目されている
もの忘れ1
カナダのマックスマスター大学でアメリカなどに住む約3000人
の糖尿病患者と認知機能との関係を研究
血糖値の平均を示すHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の
値が高い人ほど記憶力のテストの成績が良くなかった

このような研究は今世界中で進められており、糖尿病では
なくても血糖値が高めの状態から、記憶力の低下が起きて
いたり、放っておくと認知症のリスクになったりすること
が明らかになってきた

なぜ高血糖が物忘れを引き起こすのか?

注意1
その鍵を握るのが、すい臓から出るインスリン

注意2
インスリンは体の細胞に糖を取り込むよう指示
血糖値を調整する役割を担っている

注意4注意3
しかし食べ過ぎや運動不足などによって血糖値が高くなると
毛細血管が壊れないように先に体にインスリンが使われて
しまうため、脳に届くインスリンの量が減ってしまうことが
わかってきた

注意5
その結果、特に脳の中でもインスリンを必要とする記憶力や
注意力に関係する機能(海馬など)に影響が出て、物忘れ
をしやすい状態になってしまうと考えられている

高血糖で増えるタイプの物忘れはコレ

タイプ1
物忘れと一言で言っても種類はさまざま

タイプ2
高血糖によって影響を受けやすいのは「作業記憶」
何か作業をしているときに一時的に覚えている機能
が低下することで起きる物忘れ
料理中にコンロの火を消し忘れたり、目的地に向かう
途中でやることを忘れたりするのがこのタイプに
当てはまる

タイプ3
この物忘れが起きやすいかどうかを調べるチェック法
として「1分間に動物の名前をいくつ言えるか?」

タイプ4
13種類以下であれば少し注意が必要
※知識などに個人差があるためあくまで一つの目安
 13以下の人が即危険ということではない
動物を思い出しながら既に言った名前を憶えていられ
るかがポイント

高血糖による物忘れ要注意の人

検査1
HbA1c
65歳未満の場合5.7%以上は注意
65歳以上の場合6.2% 以上は注意
生活習慣の見直しを
HbA1cは1~2か月の血糖値の平均を示す値

検査2
食後2時間後の血糖値140g/dL 以上

※食後血糖値は、市販の血糖値の検査キットなどで
 測定することができる
※糖尿病の疑いのある方は、専門の病院などで検査
 を受けることができる

高血糖による物忘れと認知症の関係

最新の研究では高血糖と認知症は密接に関係していると考え
られ始めている
高血糖の状態が続くと神経細胞がダメージを受けこの状態が
長引くと認知症で最も多いアルツハイマー病になってしまう
可能性が高まると考えられている
血糖値が高い人は生活習慣を見直して血糖値をコントロール
することが認知症の予防につながる
※糖尿病の方が必ず認知症になるわけではない
 血糖値を適切な値にコントロールすることが大切
 糖尿病の治療で行うインスリン注射で物忘れや
 認知症が改善するわけではない

血糖値改善で物忘れ&認知症を予防!

予防1
週2~3回の適度な有酸素運動

予防2
適度な糖質制限

予防3
野菜から先に食べる

生活習慣を見直して、高血糖の状態を改善することは
物忘れや認知症を予防する上でも重要と考えられている
※血糖値の下げすぎも脳に悪影響を及ぼす
 既に糖尿病と診断されている方は必ず医師に相談して
 から対策を行うこと

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