頻尿の新原因・垂れ下がり膀胱改善ヨガ【たけしの家庭の医学 6月26日】変形・野村昌良
2018年6月26日名医とつながる!たけしの家庭の医学は
いま増加中の頻尿の新原因「膀胱の変形:垂れ下がり膀胱」
野村昌良先生
亀田総合病院
ウロギネ・女性排尿機能センター センター長
女性が相談しづらい身体の悩みを診るウロギネコロジー
(泌尿器科・婦人科)の専門家
関連した病気が多い婦人科と泌尿器科を併せた新しい診療科
女性ならではの頻尿・尿もれ・子宮の異常などを同時に治療
しているパイオニア
外来では1日約100人の患者を診察
これまでのべ10万人以上の患者を救ってきた日本屈指の名医
頻尿
普通、膀胱は尿が約300ml溜まると尿意を感じる
しかし頻尿の方は健康な方と比べ明らかに膀胱が
小さく、少量の尿しか溜まっていないのに尿意を
感じてしまう
今までの頻尿の主な原因は加齢により膀胱の血流が低下し
神経が異常に反応してしまうことで少ない尿でも尿意を
感じてしまうと考えられてきた
しかし、近年の研究で神経の異常ではない頻尿の
新たな原因が明らかに!
膀胱まわりの神経の異常ではなく、膀胱そのものが
変形してしまうことで起きる可能性が!
新原因:垂れ下がり膀胱
【通常】
通常の膀胱は、尿が溜まってくると上の壁が伸びはじめ…
頭打ちになると下側の壁が伸びるようになっている
そのため、下の壁の伸び具合で尿の量を感知し、トイレに
行きたいという尿意を感じる
【垂れ下がり膀胱の場合】
尿が溜まり始めると上側ではなく下側がすぐに伸び、
尿が溜まってないのに脳に伝わり、尿意を感じる
★なぜ垂れ下がってしまうのか?☆
膀胱が垂れ下がる原因は骨盤底筋の衰え
骨盤底筋を鍛えて維持することこそ垂れ下がり膀胱の改善に!
しかし女性は骨盤底筋の維持が難しい
理由1:出産でダメージを受ける
理由2:閉経により女性ホルモンが減り、骨盤底筋がゆるむ
そこで骨盤底筋を支える体幹の筋肉を鍛えることで頻尿を改善!
体幹の筋肉を鍛えると骨盤底筋を引き上げることができる
体幹の筋肉は腹筋や背筋などお腹まわりの筋肉のことで
骨盤底筋としっかりつながっている
体幹の筋肉も何もしなければ加齢とともに衰えるので習慣的に
鍛えることが重要
体幹を鍛えて頻尿を改善する方法
アメリカで実証された方法
頻尿など尿トラブルを持つ患者が3か月間実践
→70%以上が改善!
ヨガポーズ+腹式呼吸
【ヨガ:戦士のポーズ】
足を肩幅より広めに開く
右足を90度外にまわす
両腕を広げ、右足へ体重移動
このとき、「ハー」と息を吐きながらお腹をへこませる
左右ともに30秒ずつ行う
【ヨガ:橋のポーズ】
仰向けに寝て、ひざを立てる
無理のない程度にゆっくりと腰を上げる
上げた状態で、ゆっくり深く腹式呼吸を行う
10回呼吸をしたら、ゆっくり腰をおろす
この動きを1分間繰り返す
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