軽度認知障害・予防・改善法【ゲンキの時間 8月19日】物忘れと認知症の違い・再発防止・朝田隆

2018年8月19日ゲンキの時間は,あきらめてはいけない
「初期の認知障害」
KMP-WDM[(300221)2018-08-19-12-59-25]

朝田隆先生

東京医科歯科大学 特任教授
メモリークリニックお茶の水・取手 理事長
朝田隆

軽度の認知症予備軍なら治る可能性がある!

認知症になると治らないが、認知症の予備軍なら元に戻る
と言われている
認知症1
認知症の予備軍は正式には「軽度認知障害(MCI)」と言う

認知症2
認知症には大きく3つのタイプがあるがMCIは主に、認知症
の半数を占めるアルツハイマー型認知症の予備軍
予備軍とは、認知症の傾向があっても日常生活に支障がない
事を言う

認知症3

アルツハイマー型認知症はアミロイドβと呼ばれる老廃物が
蓄積する事で脳が萎縮する認知障害
予備軍の場合はアミロイドβの増加とともに認知機能が低下
していく
MCIと判定されると1年で12%、4年後には半数近くが
認知症になると言われている
だからこそ早めに気付き、適切な処置を行う事が大切

軽度認知障害「MCI」克服のカギとは

【キツめの筋トレ】
筋トレ1
身体を動かす際には、脳の指令が運動神経を通して筋肉に
伝えられ、筋肉が動くとその刺激は感覚神経を通して脳へ
と送りかえされている

筋トレ2
しかしMCIの人は、この感覚神経の機能が衰えていること
が多く、痛みや疲れを感じにくいと言われている

筋トレ3
感覚神経の機能回復を目的とした筋トレ
強めに負荷をかけ、足や腕などひとつひとつの筋肉にしっかり
意識を集中させて行うのがポイント

感覚神経の状態がわかる簡単チェック法

MCIの兆候でもある感覚神経の衰えを簡単にチェック
できる方法

【やり方】
チェック1
「ス」「マ」「ヌ」の文字をランダムに6回背中に書いてもらう
背中に書かれた文字を当てる

形が似ている文字を背中に描き、それを正確に認識できるか
どうかを試す
6回のうち間違いが3回以上あると要注意
感覚神経が衰えている可能性が!

もの忘れと認知症の違い

50~60代でもの忘れが増えてくるのは、加齢によるもの
ただし「エピソード記憶」と言われる体験した事がスッポリ
抜け落ちてしまうようなものは要注意

【もの忘れ】
・何を取りに来たのか思い出せない
・昨日の夜何を食べたか思い出せない

【認知症】
・何をしようとしたのか思い出せない
・食べた事を忘れている

MCIを予防・改善

通常、人は脳の神経細胞の半分程度しか使っていないと言われている
これまで使っていなかった予備脳を活性化させ、衰えた認知機能を補う

リバーター(認知症予備軍から元に戻った人)がMCI再発防止のため
実際に行なっているのが下記の7つの習慣

【MCI再発防止のための7つの習慣】
習慣1

歯周病になると菌が血管や細胞を伝って脳にいき、認知症の悪化に
つながる可能性があると言われている
MCIの予防・改善のため1日4回(朝・昼・晩・寝る前)の
歯磨きが推奨されている

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ