昔と今の健康常識の違い【この差って何ですか? 9月25日】カルシウム不足でイライラ・傷に消毒・耳に水・食べてすぐ運動・食後すぐの歯磨き・疲れた時甘いもの

2018年9月25日この差って何ですか?は
「昔の健康常識」と「今の健康常識」の差
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カルシウム不足とイライラは関係ない!?

イライラした時、昔は「カルシウムをとると良い」と言われていた
が、今は「カルシウム不足とイライラはあまり関係ない」とのこと

カルシウム1
血液中のカルシウムが脳に運ばれると、脳の興奮を抑えるという
作用はあるが、そもそも血液中のカルシウムが不足した場合は
「骨のカルシウム」から補給されるため「血液中のカルシウム」が
不足するという状態にはならない
もしかりに「血液中のカルシウム」が不足した場合は肌がボロボロ
になったり、最悪の場合は痙攣状態に陥ることもあり、、イライラ
するだけでは済まされず、恐らく何らかの病気である可能性が高い

なぜ「イライラ」と「カルシウム」が関係あると思われたか?

カルシウム2
1975年にある雑誌で「ストレス社会の原因はカルシウム不足」
という記事が載ったことが原因
当時はオイルショックなどの影響で高度経済成長も終わりを告げ
深刻なストレス社会の真っただ中で、日本中がイライラを強く感じ
ていて、ちょうど同時期に「食の欧米化」が一気に進み、それまで
の魚中心の食生活から、肉中心の食生活へと変わり、カルシウムの
摂取量が減少した
つまり当時社会問題となっていた「ストレス社会」と「カルシウム」
の減った「食の欧米化」が偶然重なったことで「ストレス」の原因と
「カルシウム」不足を結びつける記事が出たことで、日本中が信じ
込んでしまったとのこと

「風邪」で食欲がない時は食べない方が良い!?

風邪を引いた時、昔は「食事をとらないと元気になれない」と言わ
れていたが、今は「食欲がない時は食べない方が良い」とのこと

風邪1風邪2
昔は体力を蓄えるために食事をとった方が早く治ると思われていたが
最近の研究で、風邪を引いて食欲がなくなった状態は脳が指令を出し
あえて食欲を抑えていることがわかった
まず、風邪を引くと脳は胃や腸などの臓器に「ウィルスを退治する
免疫細胞を増やしてくれ」と指令を出す
すると、胃や腸などの臓器はそれまで行っていた活動をやめて、免疫
細胞を増やすことを最優先にする

風邪3
こうして風邪は治っていくが、風邪を引いた時に食事をとってしまう
と、胃や腸は消化活動を行わなければならなくなり、免疫細胞を増や
すことができない
その結果、風邪の治りが悪くなるため、風邪を早く治すためにも消化
活動を抑えることが重要

数日間何も食べなくても、ウィルスが死滅すれば自然と体力が回復し
食欲も戻る

「風邪」を引いた時は何も食べなくていいのか?

風邪4
「発熱」や「下痢」の症状がある場合は、脱水症状を伴うことも多い
ので、水分の補給は重要

傷口に消毒液をかけるのは良くない!?

怪我をした時、昔は「傷口には消毒液をかける」と言われていたが
今は「傷口に消毒液をかけるのは良くない」とのこと

傷1傷2
消毒液を使用すると傷口の細菌は死滅するが、傷を治す細胞も死滅して
しまい、傷の治りが遅くなると考えられている

「傷」ができてしまった時はどうすればいい?

傷3
「傷」は大量の水でキレイに洗うことが重要
その後、傷は湿らせたまま「湿潤絆創膏」を貼るのが良い

ただし、傷が深い場合には水だけでは十分な洗浄ができないことが
あるので、その場合には消毒液を使って除菌に努めることが大切

耳に水が入っても中耳炎にはならない!?

「耳」に水が入った場合、昔は「水を抜かないと中耳炎になる」と
言われていたが、今は「耳に水が入っても中耳炎にはならない」とのこと

耳1
昔は中耳炎は耳に水が入ることで雑菌も耳に入り込んで繁殖してしまい
発症すると考えられていたが、中耳と呼ばれる部分は鼓膜より内側に
あるため、そもそも水は中耳に入ってくることはない
そのため、耳に水が入っても中耳炎になることはない

中耳炎はどのように発症するのか?

耳2耳3
「中耳炎」は鼻やノドから入った菌が耳の奥の中耳に内側から入り
発症する

「食べてすぐに運動をしない」は間違い!?

運動1運動2
昔は血液を胃や腸に集めることで消化が良くなると考えられていたため
運動はしない方が良いと言われていたが、最近の医学の研究では運動
することで筋肉の血液量を増やし、胃や腸の血液を減らすことで胃や腸
の動きを緩やかにし、糖の吸収が穏やかになり、食後の「血糖値」の
急上昇を抑えることがえきると考えられている
また、運動することで筋肉では糖を消費するので、さらに血糖値の上昇
を抑えることができる

運動するタイミングは「食後すぐ」がベストで食後20分以内が好ましい
運動3
食後の運動でオススメなのはスクワット20回
人間は下半身に筋肉の7割があるため、上半身を使う運動より下半身を
使う運動の方が効率的に血糖値を下げることができる

運動4
外食などでスクワットができない場合は、10分程度のウォーキングでも
良く、普段より遠回りして歩くだけでもOK

食事は野菜から食べた方が健康的!?

食事1
野菜から食べると食物繊維が糖の吸収を緩やかにしてくれる

食事2
ただし野菜なら何でも良い訳ではなく、ニンジン・ゴボウ・レンコンなど
の根菜類は食物繊維が多いが糖質もが多いため、これらを最初に食べると
血糖値が急上昇する可能性がある

食事3
最初に食べると良いのは「大豆製品」
大豆製品は食物繊維がゴボウの3倍入っていて糖分は少なく、良質な
タンパク質を得られるので、1品目に食べる食品としては最適

「疲れた時は甘いモノを食べると良い」は間違い!?

「疲れた時は甘いモノを食べると良い」は間違いで、今では疲れた時は
甘いモノを食べるとかえって疲れると考えられている

甘い1
確かに疲れた時に脳は糖を欲求し、糖をとると一時的に脳は満足して
少し疲れをとることができるが、体はもっと疲れてしまう
甘いモノをとると「血糖値」が上がるが、その後必ず血糖値は下がる
この血糖値を下げる時に体はとてもエネルギーを必要とするため、体は
甘いモノを食べる前よりもさらに疲れた状態になってしまう

甘い2
疲れた時は水で充分
体の疲れは血流が悪くなるため感じるので、水分をとって血流を良く
するだけでも充分疲れはとれる
どうしても甘いモノを食べたい時は、食後に歩く等してその分消費
すると良い

「食べたらすぐに歯磨き」は間違い!?

歯1
食べてすぐの口の中は酸性状態になっており、虫歯が細かくできる

歯2
しかし、しばらくすると唾液が酸性状態を中和してそれ以上虫歯に
なるのを防ぎ、さらに唾液に含まれるカルシウムなどが細かくでき
た穴を埋める働きをする
そのため、食後すぐに歯磨きをしてしまうと、唾液が虫歯を修復す
る働きを妨害してしまう

酸性状態が中和されて元の状態に戻る食後30分以上経ってから
歯磨きをするのが良い

「歯磨き後は口をしっかりゆすぐ」は間違い!?

歯3歯4
歯磨き剤には歯をコーティングして虫歯から歯を守る「フッ素」が
含まれているが、口をゆすぎ過ぎると「フッ素」を洗い流してしまう
そのため、口は1回ゆすぐだけで充分で味が残ったくらいの方が良い

「歯磨きをする時は歯ブラシをしっかり濡らす」は間違い!?

歯5
歯ブラシを濡らして歯磨きをすると泡がいっぱいたつが、泡立ちが
良すぎると少し磨いただけで磨いたつもりになってしまい、汚れが
残ってしまう

歯6
同じ人に全く同じ食事をしてもらい、歯ブラシを濡らした場合と
歯ブラシを濡らさない場合で「充分磨けた」と感じるまで歯を
磨いてもらうと、歯ブラシを濡らした場合は57秒で歯磨き終了
一方歯ブラシを濡らさない場合は2分46秒で終了とおよそ3倍も
の時間がかかった
汚れを赤く染める液体で磨き残しをチェックすると、汚れの落ち方
にも大きな差があった

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