秋バテの原因・改善法【ゲンキの時間 9月30日】自律神経の乱れ・天気痛・心疾患・大豆・白湯・佐藤純
2018年9月30日ゲンキの時間は,秋バテの症状・原因
自律神経の乱れを整える対策法
佐藤純先生
愛知医科大学 医学部
学際的痛みセンター
医学博士
秋バテ
秋バテとは、眠れない・だるい・食欲がないなどの夏バテに
似た症状が秋の寒暖差によって起こる事
今年は例年以上に秋バテの人が増えると言われている
秋バテの原因は自律神経の乱れ
秋は春と並んで1日の寒暖差が大きくなる季節で1日で
10℃以上の気温差がある日も
深部体温とは脳や内臓が正常に活動するため、常に一定に
保たれている体温のこと
人は寒さを感じると手足の末端の血管から収縮していき
深部温度が外に逃げないようにする
しかし自律神経に乱れが生じると、寒さを感じても体表面
の血管がうまく収縮せず、大切な深部体温を逃してしまい
内臓の機能が低下し消化不良など様々な悪影響が出る可能性が
自律神経について
自律神経とは、食べ物を消化したり、発汗して体温を下げたり
生命維持のために私たちの意思とは関係なく働く神経のこと
その種類は交感神経と副交感神経の2つ
それぞれがバランスよく働くことで健康的な生活を送れる
交感神経は寒さを感じると優位になり、末端の血管を収縮させ
体温が下がらないようにする
副交感神経は暑さを感じると優位になり血管を拡張させ、体温
を下げるよう働く
しかし自律神経が乱れると、深部体温を逃し、だるい・寝付けな
いなどといった様々な秋バテの症状も招いてしまう
5℃以上の気温差が身体の不調を招く
自律神経に乱れが起きている人は、その日の最低気温が前日と
比べて5℃以上差があると、様々な不調を招く可能性が
そのような日は「緩めの靴下」と「腹巻」を身につけるのが
オススメとのこと
普通の靴下だと血行が悪くなるが、緩めの靴下は足先の皮膚温
の低下を防ぐ
また内臓が冷えると余計なエネルギーを消費するため、腹巻
つける事でそれを防ぐ効果がある
猛暑と秋バテの関係
猛暑の後に秋バテが増えると考えられるのには、クーラーの
使い過ぎが考えられる
環境に応じて、身体が正常に活動できるように働く自律神経
だが、夏にクーラーをつけっぱなしで過ごすと、体温調節の
機会が減り、その機能が低下
それにより例年より自律神経が乱れやすくなる
自律神経が乱れた状態で秋を迎えてしまうと、急な寒暖差に
身体がついて行かず、秋バテの症状が悪化してしまう恐れが
ただし、クーラーをよく使っていたとしても日頃から有酸素
運動などの運動習慣を身につけていると、自律神経が整えら
れて秋バテの予防につながる
猛暑後の秋に増える症状:「心疾患」
猛暑の後は、秋バテ以外にも心疾患になる人が増えるとのこと
ヒートショックが心疾患の引き金に!
ヒートショックとは、急激な温度変化により心臓や血管に
大きな負荷がかかること
心疾患や脳梗塞などにもつながり、最悪の場合死に至ることも
本来、冬場に起こるケースが多いが、自律神経が乱れていると
その機能の1つである血圧のコントロールが上手くできず
急激に血圧が上昇しヒートショックの引き金に
この秋増えるかもしれない症状:「痛み」
秋は1年の中で台風が多い時期のため、低気圧によって頭痛
腰痛・ひざ痛などのいわゆる「天気痛」が起きる人が増える
と考えられる
天気痛とは気圧の変動により、古傷が痛んだり、片頭痛が
悪化したりすること
耳の奥にある内耳が気圧の変化を感知すると、脳にはそれが
ストレスとなり、交感神経が興奮
持病や古傷の痛みを発生させる神経も興奮し、様々な痛みに
つながる
また自律神経が乱れていると天気痛が助長される可能性が
自律神経の乱れを整える!ちょい足し法:交感神経編
「歩幅」をちょい足し
適度な運動は交感神経を刺激して自律神経の乱れを元に戻す
ことができるが、運動習慣のない人は、歩く時にいつもより
歩幅を広げて歩く事でも自律神経を整えられる
ポイントは少し辛いぐらいの大股で歩くこと
それにより交感神経が適度に刺激される
「ぬるま湯」をちょい足し
湯船に入ると自律神経が整いやすくなる
さらに湯船から出た後には足のひざから下にぬるま湯をかけ
ると適度に交感神経が高まり、血管が収縮
自律神経が血圧をコントロールするのにちょうど良い練習に
やり方は洗面器に湯船の湯を入れ、そこに少し水を入れて
ぬるま湯を作り、それをひざ下にかける
さらに少しずつ水を増やして温度を下げると、より効果が
高まる
※極端に冷たい水は控えること
自律神経の乱れを整える!ちょい足し法:副交感神経編
「白湯」をちょい足し
副交感神経を高めて眠る事が自律神経を整える事につながる
そのため寝る前は白湯を1杯飲むのがオススメ
白湯には副交感神経を優位にして身体をリラックスさせ
眠りを深くする効果がある
自律神経を整える食材
オススメは大豆製品
大豆に含まれる良質なたんぱく質が基礎代謝を高め
自律神経を整えやすくしてくれる
タグ:ゲンキの時間
SNSフォロー