納豆・ヨーグルト効果的な食べ方【ゲンキの時間 5月14日】キムチ・オリーブオイル・小泉幸道・日暮琢磨・白澤卓二

2017年5月14日ゲンキの時間は,その食べ方もったいない！
納豆＆ヨーグルトの効果ＵＰ法などが紹介されました

小泉幸道先生

東京農業大学 名誉教授 農業化学博士

日暮琢磨先生

横浜市立大学附属病院 消化器内科
医学博士

白澤卓二先生

白澤抗加齢医学研究所所長
医学博士

発酵食品

納豆を始めとする発酵食品は、整腸作用や美肌、免疫力ＵＰなど
様々な健康効果を秘めたミラクルフード
しかし一方で摂り方を間違うと効果が台無しになることも！？

発酵食品の整腸パワー

腸内に存在する善玉菌と悪玉菌
善玉菌は身体にとって良い働きをし、増えることで消化吸収の
促進や免疫力アップなど、全身の健康を維持

一方、悪玉菌は腸内で有害な物質を作り、それらが全身に巡っ
てしまうと免疫力や認知機能の低下など、様々な病気の引き金
となってしまう

大豆を発酵させる納豆菌は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を
抑制してくれ、またヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌は
善玉菌そのものとして働く

「納豆・ヨーグルト」基礎クイズ

正解：脳
腸は脳内の神経伝達物質セロトニンの９５％を作り出すなど
脳の健康と密接な関係にあると言われている
そのため、腸内環境の悪化でうつや認知症などを引き起こす
こともある

ヨーグルトのより効果的な食べ方

食後に食べる

ヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱いため、朝一番で
空腹時に食べると多くが胃酸で死んでしまう
それでも腸内で善玉菌のエサになるため空腹時に食べても効果は
あるが、生きた菌を少しでも多く腸に届けるには、胃酸が薄まっ
た食後に食べるのがおススメ

開封後はなるべく早く食べる

乳酸菌やビフィズス菌は、空気に触れると活性度が落ちてくる
大きなパックなどでヨーグルトを買った場合は、開封後なるべく
早く食べきらないともったいない

毎日食べる

加齢と共に乳酸菌やビフィズス菌は徐々に減ってくると言われ
ヨーグルトなどで補うものは毎日摂らないとすぐ元に戻って
しまうため、毎日食べるのがおススメ
また腸内で善玉菌をしっかり育てるのもポイントで、エサと
なるのは水溶性食物繊維やオリゴ糖
水溶性食物繊維はキウイやリンゴ、オリゴ糖はきな粉やハチミツ
に多く含まれる

納豆のより効果的な食べ方

中性脂肪やコレステロールが高い人は夜食べる

ナットウキナーゼの血液サラサラ効果は食後１２時間続くと
言われている
心筋梗塞などは夜中から明け方にかけての発生率が高いため
中性脂肪が高い人は朝ではなく、夕方以降に食べるのが効果的

食べ過ぎない

納豆は尿酸値を上げる原因となるプリン体が多い食材
１日１パックが適量

熱を加えない

納豆菌が作るナットウキナーゼやビタミンＢ群は熱が苦手な
ため、アツアツご飯にのせてしまうのはもったいない食べ方
ビタミンＢ群は肝機能を向上させる効果が期待できる

納豆のトッピングとその効果

卵は卵黄だけがベター

卵白に含まれるアビジンという成分が納豆の美肌成分
ビオチンと結合して吸収を阻害

ネギはオススメのトッピング

ネギの辛味成分アリシンが、疲労を回復させるビタミンＢ１
の吸収を上げてくれるため、おススメのトッピング

ひきわり納豆

ひきわり納豆は砕いた大豆を使用するため表面積が大きくなり
納豆菌による分解が進むため発酵の際にできるビタミン類も
増える傾向にある

おススメ最強トッピング

納豆＋キムチ＋オリーブオイル
同じ発酵食品のキムチには、植物性乳酸菌が豊富に含まれ
ヨーグルトなどの動物性と比べ胃酸に強く、生きて腸まで
届きやすいのが特長
善玉菌を増やしてくれる納豆と合わせることでより高い
整腸作用が期待できる
オリーブオイルには腸のぜんどう運動を促すオレイン酸が
含まれ、また便が油分を含むことで腸内でのすべりが良く
なり、便秘の解消につながる

オリーブオイルは、納豆１パックにつき小さじ１～２が目安

発酵食品だけに頼るのではなく、バランスの良い食事を摂る
こと、適度な運動をすることが整腸やその他の健康には
重要なことだそうです