梅雨の体調不良解消対策・ツボ押し【ゲンキの時間 6月17日】湿邪・カビ・夏型過敏性肺炎・脂漏性皮膚炎・川嶋朗
2018年6月17日ゲンキの時間は,梅雨の体調不良
「湿邪」対策法
川嶋朗先生
東京有明医療大学
保険医療学部鍼灸学科 教授
医学博士
梅雨の体調不良
梅雨の時期は、身体が重い・頭が痛いなど体調が悪くなる
人も多いのでは?
このような症状は東洋医学では「湿邪」と呼ばれている
湿度の高い梅雨は頭痛・肩こり・むくみなどの全身症状を
引き起こす
梅雨は汗のかき方が違う!?
湿度が低いと、かいた汗は肉眼では見えないうちに蒸発する
しかし湿度が高いと、かいた汗はあまり蒸発できず皮膚の上
に留まってしまう
汗が蒸発しないと皮膚はふやけ、汗の出口(汗孔)が閉じて
汗が出なくなってしまう
汗には気化熱で体温を下げる重要な役目がある
しかし湿度が高いと汗が減少し蒸発しないため体内に
熱がこもってしまう
体内に熱がこもってしまうと自律神経が乱れ、全身の不調や
免疫力の低下を引き起こしてしまう
梅雨の「低気圧」はさらに自律神経を乱す原因となる
気圧が低いと空気中の酸素が少なくなり、過度に副交感神経が
優位に働き、リラックスを通り越して体がだるくなるなどの
症状が出てしまう
梅雨の体調不良に効果的なツボ
ツボを押すことで自律神経が整い、体の中の除湿対策に
なるとのこと
【湧泉(ゆうせん)】
効果:活力UP
生命力も上がると言われているツボ
痛気持ち良いくらいの強度で朝晩2回
左右それぞれ5~10回押すのが目安
【三陰交(さんいんこう)】
効果:血の巡りを改善
更年期のトラブルを整えるので女性にとっては万能のツボ
脚の血流量をUPさせるのでむくみ解消に効果的
痛気持ち良いくらいの強度で朝晩2回
左右それぞれ5~10回押すのが目安
ツボは押さなくてもドライヤーで刺激を与えるだけでもOK
肌から適度に離し、くれぐれも火傷に注意してください
汗をかきやすい身体にすることも大事!
汗を作る機能は身体を暑さにに慣れさせることで高まるので
日頃から外気に触れる・軽い運動をする・ゆっくり風呂に浸
かるなど汗をかきやすい身体にしておくと良いとのこと
汗をかいた時の注意点
汗をかいたまま冷房の効いた部屋に入ってしまうと汗は
一気に蒸発
すると体温が急激に奪われるため、下痢や冷えなどの
体調不良を招いてしまうので要注意!
命をも脅かす梅雨の病
【夏型過敏性肺炎】
「トリコスポロン」というカビが原因で起こる肺炎
家庭内のあらゆる場所に存在するカビ
知らぬ間に胞子を吸い込んでしまい咳などのアレルギー
反応を引き起こしてしまう
アレルギー反応なので誰にでも発症の可能性が!
この時期の湿邪などで免疫力が低下していると発症の
リスクも高まる
風邪の症状とよく似ているため見逃されるケースが
多いが、咳や発熱などの症状が改善されず何度も
ぶり返す場合はこの病を疑った方が良い
カビが繁殖しやすい水回りやエアコンは特に念入りに
掃除をして予防しましょう!
梅雨は抜け毛が増える!?
抜け毛の原因は「マラセチア」というカビ
皮膚につみつく錠剤真菌ですべての人間が保有している
湿気を好み、皮脂をエサにしているので梅雨に増殖しやすい
【脂漏性皮膚炎】
頭皮でマラセチアが増殖し炎症
頭皮以外にも皮脂分泌の多い箇所でも起こる
かゆみ・抜け毛・フケの原因になる
対策は頭皮を清潔に保ち、皮脂を適度に洗い流すこと
洗い過ぎは禁物!洗い過ぎるとバリア機能が落ち、皮脂を
過剰分泌することがあるので要注意!
洗ったら、湿気を残さないようドライヤーでしっかり乾燥
させること
温風7割、冷風3割で乾かすことでことで頭皮の温度を
下げることができ、マラセチアの増殖やかゆみを抑えられる
タグ:ゲンキの時間
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